鎌倉が舞台の感動小説『ツバキ文具店』感想と読みどころ紹介【読書初心者にもおすすめ】

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手紙なんてもう何年も書いていない——そう思っていた私の心に、そっと染み込んできた一冊が『ツバキ文具店』でした。舞台は鎌倉、古い文具店を営む代書屋の女性が、さまざまな人の思いを手紙に綴っていく物語。丁寧に選ばれた言葉のぬくもりに、思わず大切な人の顔が浮かんでしまう。そんな、静かで豊かな読書体験でした。

書籍の基本情報

  • 著者:小川糸
  • 出版社:幻冬舎
  • 出版年:2018年
  • ページ数:346ページ
  • 映像化:ドラマ化(2017年)

こんな人におすすめ

  • 読書は苦手だけど、やさしい物語に触れたい人
    • 短編形式なので読みやすく、心がじんわり温まります。
  • 最近、人とのつながりを見失っていると感じる人
    • 手紙という古き良きコミュニケーションに、思いがけず癒されます。
  • 日々に疲れていて、静かな気持ちを取り戻したい人
    • 鎌倉の四季と丁寧な暮らしが、忙しさをリセットしてくれます。

あらすじ(ネタバレなし)

主人公は、鎌倉の文具店「ツバキ文具店」を引き継いだ女性・鳩子(ポッポちゃん)。彼女のもう一つの仕事は「代書屋」。手紙を書けない、あるいはうまく書けない人に代わって、依頼者の思いを言葉にし、手紙に仕立てるのが役目です。
代書を通して鳩子は依頼者たちと向き合い、自らの過去や人とのつながり、そして自分自身の心とも向き合っていきます。

読書初心者にもおすすめの理由

  • 短編のように読みやすい章構成
    • 1話ごとに依頼が完結する形式なので、少しずつ読めて負担が少ないです。
  • やさしい言葉と美しい日本語
    • 小川糸さんらしい、丁寧で静かな文体が心地よく、読書に不慣れでもスッと入り込めます。
  • 手紙文化の温かさに触れられる
    • LINEやメールに慣れた現代人だからこそ、手紙という表現に新鮮な感動があります。

感想

読み終わってまず思ったのは、「こんなふうに人の気持ちに寄り添える人になりたい」ということ。
代書という仕事は一見地味だけど、依頼者の言葉にならない感情を丁寧にすくい取って言葉にしていく姿に、深い愛情と誠実さを感じました。

主人公・鳩子の少し不器用だけど誠実な生き方にも共感し、物語の終盤には自然と涙が……。
読後、しばらく文房具屋さんや手紙に想いを馳せてしまいました。忙しい毎日の中に、そっと心を整えてくれる一冊です。

”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ

  • 『キッチン』よしもとばなな

天涯孤独になった主人公が料理を通じて、日々を丁寧に暮らすことで心を取り戻していく物語。生きているだけでいいんだよと言ってくれるような優しい物語。

まとめ

もし最近「人とのつながりがちょっと希薄だな」と感じていたら、
この本がそっと背中を押してくれるかもしれません。

やさしい言葉、穏やかな時間、美しい手紙たち。
ページをめくるごとに、自分の中の「誰かを大切に想う気持ち」が、静かに目を覚まします。
読み終わる頃には、きっと一通の手紙を書きたくなっているはずです。

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