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もし、自分のパートナーが「日本初の女性総理大臣」になったら?
しかも突然。
そんな非日常のような日常が始まるのが、原田マハさんの小説『総理の夫』です。
この物語は、「夫婦」「家族」「仕事」「国家」をユーモラスかつ真摯に描いた、まさに“マハ節”全開の一冊。
書籍の基本情報
- 原田マハ
- 出版社:実業之日本社
- 出版年:2020年
- ページ数:464ページ
- 映像化:映画化(2021年)
こんな人におすすめ
- 社会派だけど重すぎない小説を読みたい
- 夫婦のあり方やパートナーシップについて考えてみたい
- 「女性がリーダーになる時代」って実際どうなるの?と気になる
あらすじ(ネタバレなし)
ある日、突然「私、総理大臣になることになったの」と妻に告げられたのは、鳥類学者の相馬日和。
妻・相馬凛子は、聡明で情熱的な政治家。彼女が“日本初の女性総理”に就任したことで、日和の生活は一変します。
「総理の夫」として、メディアや国民の目にさらされながら、彼はどうやって“彼女の支え”であり続けるのか?
ユーモアのなかに、社会と政治と家庭のリアルな葛藤が織り交ぜられた一冊です。
読書初心者にもおすすめの理由
- テンポよく読める軽快な文章
- 原田マハさんの文体は、堅苦しくなくスッと入ってくる語り口。
- 政治がテーマでも専門的すぎず、親しみやすく軽妙です。
- 視点がユニークで感情移入しやすい
- 日本初の女性総理を支える「夫」が語り手という設定が新鮮。
- 「陰で支える立場」から描かれるストーリーは、共感しやすく、読み進めるうちに感情が揺さぶられます。
- 社会問題をやさしく噛み砕いて伝えてくれる
- ジェンダー、メディア、政治といった少し難しく感じるテーマも、登場人物のリアルな感情を通して描かれるので、知識ゼロでも大丈夫。自然と考えるきっかけをもらえます。
感想
夫婦の在り方、ジェンダー、権力とメディアの関係…重たいテーマが多く詰まっているのに、
まったく重苦しくないのがすごい。
主人公・日和の語りがユーモラスで、人として好感が持てるからかもしれません。
女性が社会のトップに立ったとき、周囲はどう受け止めるのか。
そしてその時、支える側(=夫)はどんな気持ちでいるのか。
読み終わった後、自分の生活や社会の価値観を見直したくなる1冊でした。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 『女たちのジハード』篠田節子
こちらも女性が仕事を頑張っている姿に純粋にかっこいいと思える作品です。
2000年に書かれている作品なので、今よりも性別のステレオタイプが強かったころです。
会社で働く女性たちを生き生きと描き、直木賞を受賞したこの一冊をぜひ手に取ってみてください。
まとめ
『総理の夫』は、決して政治の話だけではありません。
一組の夫婦のあり方や、変化にどう向き合うか、自分らしくあるとは何か……そんな問いが優しく、時に鋭く描かれています。
きっとあなたの「夫婦」「仕事」「人生」のヒントになる一冊になるはず。
少し未来の日本で、少し変わった夫婦の物語。
ぜひ読んでみてください。
【Audibleでも読めます】
実はこの作品、Audible(オーディブル)でも配信されています。
音で聴くことで、日和の語り口のユーモアや、凛子の力強さがよりリアルに感じられます。
電車の中でも、家事をしながらでも楽しめる「聴く小説」としてもおすすめです。
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