直木賞受賞作

ミステリー

【Audibleでも聴ける】辻村深月『鍵のない夢を見る』|日常と犯罪の境界に立つ女性たちの物語【書評】

日常のちょっとしたすれ違いや、こじらせた感情。そこから、ふとした拍子に“犯罪”に手が届いてしまう人がいる——。辻村深月『鍵のない夢を見る』は、そんな誰もが持つ心の奥底をのぞき込むような連作短編集です。読みながら、ぞっとする。でも、目をそらせ...
Audibleで読める本

【Audibleでも聴ける!】直木賞受賞作『流』感想|台湾青春の熱と哀しみ

「流れるように生きる」という言葉の裏には、流されることの苦しさがある。東山彰良『流』は、1970年代台湾を舞台に、1人の高校生が祖父の死をきっかけに“過去”と“自分”を見つめていく物語です。直木賞を受賞した本作は、青春、暴力、歴史、家族——...