【感想】『22年目の告白-私が殺人犯です-』驚愕のラストに震えるミステリー小説

ミステリー

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ある日突然、「私があの連続殺人事件の犯人です」と名乗る男が現れたら――。しかもその事件は時効が成立し、もう裁かれることはできない。そんな衝撃的な設定から始まるのが『22年目の告白―私が殺人犯です―』。映画化もされた本作は、ただのミステリーにとどまらず、被害者遺族、捜査関係者、世間、それぞれの「正義」と「許し」が交錯する、深く考えさせられる物語です。今回は読書初心者にもおすすめできる理由とともに、本作の魅力をお伝えします(※ネタバレなし)。

書籍の基本情報

  • 著者:浜口倫太郎
  • 出版社:講談社
  • 出版年:2017年
  • ページ数:336ページ
  • 映像化:映画化(2017年)

こんな人におすすめ

  • 映画やドラマのサスペンスが好きな方
    • スリルのある展開やどんでん返しを楽しみたい方にぴったり。映像作品が好きな方にも読みやすい構成です。
  • 読書初心者だけど一気読みしたい方
    • 全体的にテンポがよく、章ごとに視点が変わることで飽きずに読み進められます。ミステリー初心者にもおすすめ。
  • 「正義」や「罪と罰」について考えたい方
    • 加害者・被害者・世間の目線が交錯することで、自分ならどう感じるか…と自然に考えさせられる内容です。

あらすじ(ネタバレなし)

1995年、5人が殺された連続殺人事件は、犯人が逮捕されぬまま時効を迎える。
そして22年後、事件の犯人を名乗る男が現れ、自らの犯行を綴った告白本を出版し一躍時の人となる。
当時事件を追っていた刑事や被害者遺族は騒然とし、再び真相解明へと動き出すが――。

読書初心者にもおすすめの理由

  • 展開がスピーディで飽きさせない
    • 物語は冒頭から大きな事件が起こり、その後もテンポよく進みます。1章ごとに視点や情報が切り替わる構成で、まるでドラマを見るような感覚。読書が苦手な方でも、次の展開が気になってどんどん読み進められます。
  • セリフが多く、読みやすい文体
    • 文章はシンプルでわかりやすく、会話文が多いのも特徴。登場人物の感情や状況がストレートに伝わるので、難解な表現に戸惑うことがありません。活字に慣れていなくても、ストレスなく読み進められます。
  • 映画化されているので、内容をイメージしやすい
    • 2017年に藤原竜也さん主演で映画化されているため、物語の雰囲気や登場人物の関係性を映像で補完しやすいです。先に映画を観てから原作を読むのもOK。逆に原作を読んでから映画を見ると、どちらにも新しい発見があります。

感想

22年前に起きた連続殺人事件の犯人が、時効を迎えた後に突然自ら名乗り出て、告白本を出版する――そんな設定から始まる本作は、映画化もされたことで有名です。しかし、原作小説ならではの心理描写や時系列の巧みな組み立てが加わり、ページをめくる手が止まりません。

特に印象的なのは、告白本を書いた犯人・曾根崎雅人の存在感。冷酷で挑発的な態度の裏にある真意とは何なのか?物語は一見単純な復讐劇のようでありながら、読むほどに「正義とは?」「贖罪とは?」といった深いテーマが浮かび上がってきます。

後半にかけて、視点の転換や事実のどんでん返しが畳みかけるように展開され、ラストまで息をつかせない構成です。サスペンス好きはもちろん、社会派ドラマや人間ドラマが好きな方にも刺さる一冊でした。

”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ

  • 『告白』湊かなえ

衝撃の展開がクセになるあなたには、湊かなえ『告白』もおすすめ。

こちらも映画化された人気作ですが、原作はより静かで濃密な心理描写が光ります。
「なぜ彼らは、そんな選択をしたのか?」読めば読むほど、心の奥がざわつきます。

まとめ:心を揺さぶる衝撃のラストを、ぜひあなたの目で

『22年目の告白―私が殺人犯です―』は、ミステリーとしての完成度だけでなく、人の「記憶」や「贖罪」「許し」にまで踏み込んだ、深みのある一冊です。
読後、きっと誰かと語りたくなる——そんな物語に出会えます。

まだ読んでいないなら、今すぐページをめくってみてください。
ラストの真実に、あなたは何を思うでしょうか?

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