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「読書って苦手だけど、何か1冊くらい読んでみたい」
そんな人にこそ読んでほしいのが高校バレー部を舞台にした『八秒で跳べ』です。
熱血でも、泣かせにくるでもなく、ちょっと控えめな主人公が、自分の立場や仲間との関係に悩みながら前に進んでいく姿に、静かな勇気をもらえます。
文章もやさしく、登場人物の心の動きが丁寧に描かれているので、普段本を読まない人でもスッと入れる内容になっています。
Amazonのレビュー★4.1以上も納得の内容👇
書籍の基本情報

- 著者:坪田侑也
- 出版社:文藝春秋
- 発売年:2024年
- ページ数:336ページ
- 映像化:なし
こんな人におすすめ

- 派手な展開じゃなくて、静かに心に響く物語が好き
- 読書初心者で、まずは読みやすい1冊を探している
- ちょっと元気がなくて、何かに背中を押されたい気分
あらすじ(ネタバレなし)

バレーボール強豪校での高校バレー部の話です。
力があるのに一生懸命になれない主人公が怪我をしてしまい、しばらくバレーの練習から距離を置く。その間に力がなくて部活をやめようと思っていた仲間が練習に本気になり、主人公のポジションが脅かされていく。
もどかしい状況にあるが、それでも冷めている主人公と美術に本気になっているヒロインが出会うことで化学反応が起こっていきます。
「八秒で跳べ」が読みやすい理由

- 文章がシンプルで読みやすい
- 感情が丁寧に描かれていて共感しやすい
- 青春や努力に向き合う勇気をもらえる
読む前に知っておきたい魅力と注意点

魅力
- 静かな青春の“もがき”がリアルに描かれています
- 怪我でバレーから離れた主人公が、自分の立場や仲間との関係に悩みながら少しずつ前に進んでいく姿が、じんわり心に響きます。
- 文章がやさしく、読書初心者にもおすすめです
- 感情描写が丁寧で、派手な展開はないけれど、静かな勇気をもらえるような読みやすさがあります。
- “八秒”というバレーのルールが象徴的に使われています
- サーブまでの八秒間に何を考えるか――その思考が人生にもつながるというテーマが、スポーツ小説以上の深みを与えています。
注意点
- 主人公の熱量が低めで、感情移入しづらい場面もあります
- 冷静で控えめな性格のため、序盤は共感しにくいと感じる読者もいるかもしれません。
- スポーツ小説としては“熱血”ではありません
- 努力や勝利を前面に押し出すタイプではなく、部活のグラデーションや葛藤を描く静かな構成です。
- 展開が穏やかで、テンポ重視の人には物足りないかもしれません
- 大きな事件や急展開はなく、じっくりと人物の心の動きを追うタイプの物語です。
感想

主人公の温度や熱量が低くて、感情を出さない感じが自分とは正反対で最初はなかなか受け入れられなかったです。
でも、クラスメイトや部活の友達が個性豊かでその中ではこの主人公の冷静な性格は周りの人物にとって、ありがたい存在なのだろうと途中から感じられました。
この作者の前作である「探偵はぼっちじゃない」も冷静な主人公なので、作者自身がこのような性格なのかもしれませんね。
そして、この作者は現役医大生!です。文才もあって、それ以外の勉強も着実に行ってきた努力は素晴らしいと思います。
次の作品も期待しています。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 坪田侑也「探偵はぼっちじゃない」
静かで強い主人公が出てくる坪田侑也さんのデビュー作。
まとめ
あなたも”静かな一歩”を踏み出してみませんか?
じっくり読むのがおすすめの本なので、Kindle版がおすすめです。
好きなタイミングで読み進めてみてください。
ルミエールのつぶやき
こんな静かな青春小説って初めてかも。
バレーボールうまいのに冷めてる主人公って!
主人公は熱いのにあんまりうまくなくて、一生懸命練習して、うまくなっていくのを読者も一緒になって応援していくっていうのがよくあるストーリーで、うまくて冷めているのは主人公の親友役かライバル役が多いのに。
なんで、冷めている人を主人公にしたのかなー、って思いながら読み進めていくと悩みがなさそうに見えるのに実は違ったこともわかるし、ムードメーカーの友だちのことを羨ましいって感じてることもわかる。
悩みがない人っていないんだな、ってなんか安心した。
そして、この本読んだ後は、たぶんほとんどの人がバレーボールの試合を見る時にサーブ打つまでの秒数を数えるはず(笑)
青春小説の感想記事
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