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「えっ、昭和64年って、7日間しかなかったの?」
そんな豆知識から始まる、横山秀夫の傑作『64(ロクヨン)』。
この本は、単なるミステリーではありません。未解決事件を軸にしながら、「組織とは」「正義とは」「人はなぜ矛盾を抱えて生きるのか」といった深いテーマを描いた、圧倒的な人間ドラマです。
「ミステリーは難しそう」「警察ものは苦手」と思う方も、いつの間にかページをめくる手が止まらなくなる——そんな一冊です。
書籍の基本情報
- 著者:横山秀夫
- 出版社:文藝春秋
- 出版年:2015年(上巻・下巻)
- ページ数:355ページ(上巻)・429ページ(下巻)
- 映像化:ドラマ化(2015年)映画化(2016年)
こんな人におすすめ
- 重厚なストーリーにじっくり浸りたい
- 組織の矛盾や人間関係に興味がある
- ミステリーより「人間ドラマ」に惹かれる
あらすじ(ネタバレなし)
昭和64年、たった7日間しかなかったその年に起きた未解決の少女誘拐殺人事件——通称「ロクヨン」。
物語は事件から14年後。元刑事で広報官の三上は、警察内部と記者クラブの板挟みになりながら、再び「ロクヨン」と向き合うことになります。真相はなぜ迷宮入りしたのか? そして今、なぜ事件が再び動き出したのか?
事件そのものだけでなく、警察組織という閉鎖的な世界に生きる人々の葛藤、正義とは何かが深く描かれています。
読書初心者にもおすすめの理由
- 物語に深みがあるので、読後の満足感が大きい
- 一つひとつの会話に意味があり、想像力を刺激される
- 警察ものだけどアクションより人間関係が中心で読みやすい
感想
最初は正直、地味な印象でした。でも、読み進めるうちにどんどん引き込まれて、後半は一気読み。特に、主人公・三上の苦悩と覚悟には胸を打たれます。
この作品は「事件の謎解き」だけを楽しむ本ではありません。人と人との間にある「信頼」や「組織の論理」、「家族との距離」といったテーマが丁寧に描かれていて、読み応え抜群です。
読み終えたときに残るのは、「あのとき自分ならどう動くか?」という問い。静かな読後感ですが、ずっしりとした重みがあります。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 『クライマーズハイ』横山秀夫
自分の仕事に誇りを持っているって、やっぱりかっこいい。同じ作者の仕事小説を次に読んでみてください。
まとめ
読み終えた後、「これはもう一度読み返したい」と思える本に出会うことって、そう多くはありません。
『64(ロクヨン)』はまさにそんな一冊でした。
警察小説という枠を超えて、人生や人との関わりを深く考えさせられる、重厚な読書体験が待っています。
✔「面白いだけじゃない本」を探している方へ
✔「人間の内面が描かれた物語」を読みたい方へ
✔「読後に余韻が残る作品」が好きな方へ
ぜひ、読んでみてください。
実はこの『64(ロクヨン)』、**Audible(オーディブル)**でも配信されています。
活字で読むとじっくり味わえる重厚な物語が、音声で聴くと、より一層緊迫感と没入感が増します。
とくに主人公・三上が警察組織の圧力と記者クラブの板挟みに苦悩する場面では、ナレーターの声のトーンがまさに“追いつめられていく息づかい”を表現してくれるのです。
通勤中や家事の合間でも、物語の世界にぐっと引き込まれていく感覚。
まるでラジオドラマのような臨場感と深みがあります。
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