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伊坂幸太郎作品って気になるけど、どれから読めばいいか分からない——
そんな方におすすめしたいのが、この『残り全部バケーション』です。
殺し屋が登場するのに、どこかゆるくて、クスッと笑えて、最後はほっこり。
本作は、そんな「伊坂ワールド」の魅力がギュッと詰まった短編集。
読書にあまり慣れていなくても、気軽に手に取れて、物語の面白さをたっぷり味わえます。
書籍の基本情報
- 著者:伊坂幸太郎
- 出版社:集英社
- 出版年:2012年
- ページ数:272ページ
- 映像化:なし
こんな人におすすめ
- 忙しいけど本を読みたい!という方(短編でサクッと読めます)
- 軽快な会話やユーモアのある小説が好きな人
- クスッと笑えて、でもちょっと考えさせられる物語が好きな人
あらすじ(ネタバレなし)
『残り全部バケーション』は、全5編からなる連作短編集です。各章ごとに異なる登場人物が登場しますが、物語のどこかでさりげなくつながっていく仕掛けがあり、読後に「あっ」と驚きと温かさが残ります。
第1章「残り全部バケーション」では、夫の浮気をきっかけに離婚が決まった夫婦と娘が、離婚前の思い出作りとして“岡田”と名乗る謎の男と一緒にドライブに出かけることになります。そこから始まるのは、人生のちょっとした選択や偶然が織りなす〈小さな奇跡〉の物語。
ユーモアと皮肉、そして優しさが絶妙なバランスで混ざり合う、伊坂幸太郎らしい一冊です。
読書初心者にもおすすめの理由
- 短編&連作形式でテンポよく読める
- 一話完結でも楽しめる構成だから、スキマ時間にぴったり。
- 会話が軽快で読みやすい
- 登場人物のやりとりが自然で、頭にスッと入ってくる文体。
- ちょっと不思議であたたかい世界観
- 「悪人なのに憎めない」「事件なのに笑える」そんな不思議な魅力。
感想
ちょっとユルくて、だけど確かに深い。
そんな伊坂幸太郎ワールドが、短編形式で気軽に楽しめる一冊です。
この本には、同じキャラクターが登場する連作短編集が5編収録されています。
いずれの物語も、軽快な会話と独特のユーモア、ちょっとした伏線の妙が光ります。
表題作の「残り全部バケーション」では、裏社会に生きる男と、それに巻き込まれる人々が描かれます。
シリアスになりすぎず、それでいて人間関係の描写が温かい。
一見どうでもよさそうなやりとりの中に、ふと人生の本質が見えたりします。
殺し屋や詐欺師が出てくるのに、どこかゆるくて、愛嬌がある。
そして、全編を通じて感じるのは「人って、悪くないな」という読後感。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 『陽気なギャングが地球を回す』伊坂幸太郎
こちらも憎めない詐欺師グループが主役の話。登場人物が魅力的であることはもちろんのこと、仕掛けが至るところに張ってあって、何度も読み返したくなります。
まとめ
短編だからこそ、すき間時間でもサクッと読めて、気づけば物語の中に引き込まれているはず。
「ちょっと疲れたな」「なんか面白い本ないかな」そんなときに読んでほしい一冊です。
伊坂幸太郎の世界をのぞいてみたい方、まずはこの一冊から始めてみてください📚
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