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「ミステリーは難しそう…」と思っているあなたへ。
でも、この作品は大丈夫。
トリックや複雑な謎解きよりも、「人の心の機微」を丁寧に描いた、やさしくて静かな物語です。
表紙怖すぎですけど、読み終わると優しい気持ちになる話なので、安心してくださいね。
書籍の基本情報
- 著者:乙一
- 出版社:幻冬舎
- 出版年:2002年
- ページ数:262ページ
- 映像化:映画化(2006年)
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こんな人におすすめ
- 何年かぶりに小説を読んでみたい方
- 「感情が静かに動く」物語が好きな方
- 人との距離の取り方や、心の通わせ方に悩んでいる方
あらすじ(ネタバレなし)
事故で視力を失った若い女性・ミチルが、一人暮らしの家で静かに暮らしている。
ある日、見知らぬ誰かが家に「いる」気配に気づく――
けれど彼女は、誰かがいることを知らないフリを続ける。
不思議な「同居」が始まる中で、少しずつ互いの心に触れていく2人。
だけど、その裏には“ある事件”があって…。
読書初心者にもおすすめの理由
- 難解な文章がなく、スラスラ読める
- 平易な言葉で書かれているので、読書習慣がなくてもストレスなく読み進められます。
- 長さがちょうどいい(文庫本で約270ページ)
- 一気読みも可能なボリュームで、「読み切った達成感」が味わえます。
- 派手な展開よりも心の動きに集中できる
- 派手な事件や難しい謎解きはなく、登場人物の内面が静かに描かれるので、読書が苦手な人にも寄り添う内容です。
感想
読んでいる間ずっと、静かな緊張感が続いていて、まるで深夜の無音の部屋にいるような気分になります。
そして最後の数ページで、胸がじんわりと温かくなる余韻が残ります。
派手な展開はないけれど、「こういう小説こそ、読書の醍醐味かもしれない」と感じさせてくれる一冊。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 『夏と花火と私の死体』乙一
ちなみに乙一さん、ミステリーや青春小説など幅広い作品を手がけていますが、
せっかく夏なので、次の1冊は「少し怖い系」を選んでみてはいかがでしょう?
語り手は、なんと“死体になったわたし”。
わたしを殺してしまった幼い兄妹が、死体を隠そうと奮闘する姿を、死体目線で描くという斬新な設定。
大人たちの追及をかわしながら、物語は思いがけない結末へ──。
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まとめ
「大きな事件は起きないけれど、心が少しだけ動く」
そんな作品が読みたい日、ぜひ手に取ってみてください。
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