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「結果さえ出せれば、やり方は問わない」
そんな空気、あなたの職場にもありませんか?
池井戸潤の『七つの会議』は、そんな現代の働き方に鋭く切り込む企業小説。
面白さだけでなく、読み終わったあとに考えさせられる一冊です。
基本情報
- 著者:池井戸潤
- 出版社:日本経済新聞出版
- 発売年:2012年
- 映像化:テレビドラマ(2013年)・映画(2019年)
こんな人におすすめ
- 日々の仕事にモヤモヤや違和感を感じている会社員の方
- 企業ドラマや社会派サスペンスが好きな方
- 「自分の正義とは何か」を考えるきっかけが欲しい方
気になる内容は?
舞台は中堅メーカー「東京建電」。
ある日、営業一課の万年係長・八角民夫が、突如パワハラで内部通報され、会議室に呼び出されます。
彼は仕事をしているようで、まったくしていない”働かないおじさん”。
だが、なぜか会社ではお咎めなしーーー。
その背後には、組織ぐるみで隠された”何か”がありました。
一つの会議から浮かび上がるのは、利益最優先の企業体質、沈黙を強いられる社員たち、そして正義を貫こうとする者の葛藤。
社内の歯車が、静かに、しかし確実に狂い始めていきます。
「正しいことをしているのに、なぜ報われないのか」
「誰のために働いているのか」
読み進めるうちに、自分自身の働き方にも問いを投げかけられるーーそんな小説です。
なぜ、おすすめなのか
一気に読めるテンポの良さ
登場人物たちの会話がテンポ良く進み、次に何が起こるのかが気になってページをめくる手が止まりません。
難しい言葉も少なく、ストーリーにぐいぐい引き込まれるので、「久しぶりに読書したけど面白かった!」という声も多い一冊です。
会社員なら共感必至のリアルな世界
上司と部下の関係、理不尽な社内の空気、成果主義のプレッシャー…。
どこかで見たようなリアルな職場の描写に、「あるある…」とうなずきながら読めます。仕事をしている人なら、きっと何か引っかかる場面があります。
「正義って何?」と考えさせられる読後感
ただのエンタメではなく、読んだ後に少し立ち止まって考えたくなる深さがあります。
「正しいことをするって、こんなに難しいのか」
ーー読後に誰かに語り合いたくなる、そんな余韻を残す小説です。
感想
働かない社員”八角”がなぜ心に残るのか?
全員が自分の正義のために動いている。
だが、組織の中ではできることが限られ、逆にやらなければいけないことでがんじがらめになっている。
毎朝、会社へ向かう足取りが重く感じるあなたへ。 「働くって、なんのため?」 そんな問いを心に投げかける一冊。
そして、この小説の主役は誰なのかがわかる最後のページに心が救われると思う。
もっと読書したい!そんなあなたへ次の一冊
- 「シャイロックの子供たち」池井戸潤
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