東野圭吾『パラレルワールド・ラブストーリー』映画原作小説感想文|恋か、記憶か。切なすぎる“もうひとつの世界”

ミステリー

このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

目が覚めたら、彼女が“親友の恋人”になっていた——。

東野圭吾の『パラレルワールド・ラブストーリー』は、恋愛小説かと思いきや、SF×ミステリー×ヒューマンドラマが見事に融合した傑作です。

「記憶と現実」「愛と裏切り」
ふたつの世界を行き来しながら、読む人の心をかき乱す切ない物語でした。

書籍の基本情報

  • 著者:東野圭吾
  • 出版社:講談社
  • 出版年:1998年
  • ページ数:450ページ
  • 映像化:映画化(2019年)

こんな人におすすめ

  • SFやパラレルワールドものが好きな人
  • ラブストーリーもミステリーも楽しみたい人
  • 切ない読後感が残る小説を探している人

あらすじ(ネタバレなし)

主人公・敦賀崇史は、満員電車で偶然出会った女性・津野麻由子と恋に落ちる。
ところがある日、目を覚ますと、麻由子は**“親友・三輪智彦の恋人”**として目の前に現れる。

自分の記憶と、現実がまったく噛み合わない――。
錯綜する記憶、ねじれた人間関係、そしてその裏に隠された「科学的なからくり」。

この世界は本物なのか? それとも……?

読書初心者にもおすすめの理由

  • 会話が多く、テンポよく読める
  • 先が気になる”謎解き要素”が豊富
  • 恋愛・SF・ミステリーの要素が一冊で楽しめる

感想:科学的で無機質に見えるけど、本当に切ない話

「もし違う世界で、あの人と結ばれていたとしたら…」
誰しも一度は想像したことがある、“もうひとつの選択肢”を物語にしたような一冊です。

東野圭吾らしい緻密な構成と伏線、
そして後半に向かって明らかになる真実が、心に余韻を残します。

恋愛ミステリーとしても、心理サスペンスとしても秀逸。
ラストの切なさとやりきれなさが、読後しばらく心に残る作品です。

”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ

  • 「容疑者Xの献身」東野圭吾

同じ東野圭吾の名作(直木賞受賞作)で切ない作品をご紹介。

ラストまで読んだときにしばらく動けなかった。。そんな体験をぜひ。

東野圭吾作品の感想記事

まとめ

「もし違う選択をしていたら?」
誰しも一度は考えたことのある“もうひとつの世界”。

『パラレルワールド・ラブストーリー』は、そんな妄想を極限までリアルに描いた恋愛×ミステリーです。
難しそうな印象を持っていた東野圭吾作品が、こんなに読みやすくて心に刺さるなんて。

読書初心者でもきっと最後まで夢中になれる一冊です。
気になった方は、ぜひ手に取ってみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました