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「久しぶりに本を読んでみたいけれど、何を選べばいいかわからない」
そんな人にこそおすすめしたいのが、重松清の『希望ヶ丘の人びと』です。
派手な事件はないけれど、登場人物たちの心の揺れや、家族・仲間との距離感がリアルに描かれています。
やさしくて、どこか懐かしい読後感のある一冊です。
書籍の基本情報
- 著者:重松清
- 出版社:講談社
- 出版年:2015年
- ページ数:320ページ(上巻)、432ページ(下巻)
- 映像化:テレビドラマ化(2016年)
こんな人におすすめ
- 中学生のお子さんをお持ちの方
- 脱サラしたい人
- 仕事ばかりの人生でいいのかなと悩んでいる人
気になる内容は?
主人公の田島は奥さんをガンで亡くし、その奥さんの故郷である希望が丘に家族3人で引っ越してきます。
希望が丘はいわゆるニュータウンでちょっとリッチで品行方正な人たちが住む地域です。
そこで田島は学習塾を開校しますが、生徒は集まらなかったり、奥さんの初恋の話を聞いて嫉妬したり、娘と息子もそれぞれ課題を抱えていて。。
前途多難、田島はどうするのか?
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読書初心者におすすめの理由
- 主人公たちの行動に笑ったり、怒ったり、泣いたり、心を動かされる
- 文章のノリがよい
- 街の人びとと仲良くなっていく過程にそそられる
感想
主人公家族が引っ越してきた希望が丘という街は区画が均等に区切ってあって、どの家も同じような外観のニュータウンで、住んでいる人も似ている中で息苦しいと感じている個性豊かなキャラクター達。
きっと熟語で表したら「多様性」を示した話なのだと思います。
そう書くと小難しそうに思うかもしれませんが、文体はコミカルで主人公には40代の哀愁も漂っているし、その仲間たちもどこか抜けていてやや情けない感じ。
だから、「多様性」の尊重が大切!とかいう正論を言っているのではなくて、いろんな人がいると楽しいよね、というのがなんとなく伝わってくる感じがじんわりと染みてきます。
大人になっても悩んだり、バカやったり、たまに泣いたりして、友達もできるのは、うらやましいと素直に感じました。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 重松清「定年ゴジラ」
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