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雪に閉ざされた山荘で、次々と起こる不可解な出来事。
息を呑むような景色の中、そこに潜むのは美しさか、それとも殺意か――。
『白馬山荘殺人事件』は、私の中で“雪山ミステリー”のイメージを覆す一冊でした。
読み進めるほどに加速する緊張感と、最後に待っていた驚きの真相。
今回はその魅力を、あらすじと感想を交えてご紹介します。
Amazonのレビュー★4.2以上も納得の内容👇
書籍の基本情報

- 著者:東野圭吾
- 出版社:光文社
- 出版年:1990年
- ページ数:392ページ
- 映像化:なし
こんな人におすすめ

- 東野圭吾さんの王道パターン(山荘シリーズ)が気になる人
- 英文学を勉強した推理小説愛好家
- 伏線が張られている作品が好きな人
あらすじ(ネタバレなし)

ー「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して兄が自殺したー
タイトルの白馬山荘がテーマというより、マザーグースがテーマの推理小説です。
二人の大学生が謎解きをするのですが、東野圭吾さんらしい伏線が張り巡らされており、どんでん返しも何度も起こるため、読む手が止まらなくなります。
文庫本の初版が1990年なので、35年前!?の作品ですが、今読んでも古典という感じはなく、時代を感じずに読み進めることができます。
「白馬山荘殺人事件」が読みやすい理由

- 王道の起承転結で進んでいくため、わかりやすい
- 全員が怪しく見えるため、最後まで飽きない
- 東野圭吾さんの人気パターンである別の場所(山荘とかが多い)に見知らぬ男女が集まって事件が起きるケースを味わえる
読む前に知っておきたい魅力と注意点

魅力
- マザー・グースをモチーフにした本格ミステリーです
- イギリスの童謡「マザー・グース」が事件の鍵になっていて、文学的な要素と謎解きが絶妙に組み合わさっています。
- 密室トリックと伏線の妙が楽しめます
- 東野圭吾さんの初期作品らしく、緻密な伏線とロジックで進む展開が魅力です。何度もどんでん返しがあり、読者を飽きさせません。
- “雪山×山荘”という王道の舞台設定が光ります
- 雪に閉ざされたペンションで起こる連続殺人。クローズド・サークルの緊張感がたっぷり味わえます。
注意点
- マザー・グースの知識がないと少し戸惑うかもしれません
- 童謡の暗号が物語の中心なので、馴染みがないとイメージしづらい部分があります。
- 登場人物に感情移入しづらいという声もあります
- 主人公が他人を見下すような描写があり、読者によっては距離を感じることがあるようです。
- 古典的な構成なので、現代的なテンポを求めると物足りないかもしれません
- 1990年の作品であり、じっくり読ませるタイプのミステリーなので、スピード感重視の方には合わない可能性があります。
感想

マザーグースと絡めて話が進んでいくため、日本の小説を読みながら、イギリス文学にも触れられるという一石二鳥を感じました。
この白馬山荘殺人事件は東野圭吾さんの初期の作品であり、山荘シリーズでも一番初めに発売された作品です。1990年発売ということで35年前の作品ですが、現在も色あせない本格ミステリー小説です。特に伏線がわかりやすく散りばめられているので、読書を始めようと考えている人にはぴったりです。
東野圭吾さんの作品を読み慣れた人でも、どんでん返しが何度も出てくるところは、思わず引き込まれると思うのでおすすめです。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 東野圭吾「仮面山荘殺人事件」
山荘シリーズを続けて読んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
『白馬山荘殺人事件』は、東野圭吾さんの初期作品ながら、今読んでも色褪せない本格ミステリーです。
雪に閉ざされた山荘という舞台設定と、マザーグースを絡めた謎解きが絶妙に組み合わさり、読者を物語の深みに引き込んでくれます。伏線の張り方やどんでん返しの妙は、東野作品の魅力が凝縮されたような一冊です。ミステリー好きの方はもちろん、初めて東野作品を読む方にもおすすめです。
ぜひこの機会に手に取ってみてください。
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