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「たかが徒歩80キロ、されど特別な一夜。」
高校生活最後のイベント「歩行祭」に参加する生徒たち。
静かな夜の中で交わされる言葉、笑い、そして秘密。
恩田陸が描く『夜のピクニック』は、青春の“間”と“余白”のような物語です。
普段は言えない気持ちが、長い夜に少しずつこぼれていきます。
書籍の基本情報
- 著者:恩田陸
- 出版社:新潮社
- 出版年:2006年
- ページ数:455ページ
- 映像化:映画化(2006年)
- 受賞歴:本屋大賞
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こんな人におすすめ
- 静かな青春小説が好きな方
- 人間関係の“間”や“空気感”を味わいたい方
- 高校生活をちょっと懐かしく思い返したい方
あらすじ(ネタバレなし)
北高3年生・貴子は、最後の「歩行祭」に特別な想いを抱いていた。
それは24時間、夜通し80キロを歩き続けるという学校行事。
同級生の融(とおる)とは、誰にも言えない“ある関係”がある。
この一晩で、貴子は心の中にずっとしまっていた想いに、決着をつけようとしていた──。
笑い声、秘密、疲労、そしてほんの少しの勇気が交差する、静かな青春の物語。
「夜のピクニック」が読みやすい理由
- 会話が自然で読みやすく、登場人物に共感しやすい
- 大事件は起こらないけれど、心のドラマが丁寧に描かれる
- 高校生の一夜を描いた物語なので、読後感が爽やかで重すぎない
感想
思春期特有の「言いたくても言えない想い」「相手との距離感」が、リアルに描かれていて、何度も胸がきゅっとなりました。
80キロという非日常の行事の中で、徐々に解けていく心の氷がとても美しく、ささやかな言葉や沈黙に重みがある。
この小説は名言がたくさんあるということでも有名。
自分は生き急いでしまう派なので、特に忍(融の親友)の
「雑音だって、おまえを作ってるんだよ」
がめちゃくちゃ刺さりました。
青春時代の「夜」に思いを馳せたくなる一冊です。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 『武士道シックスティーン』誉田哲也
こちらも高校時代の青春ものです。自分が好きなものに猪突猛進する姿は応援したくなります。
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まとめ
特別な出来事がなくても、特別な一日になる。
『夜のピクニック』は、そんな奇跡を感じさせてくれる一冊です。
読む人の過去と、少し先の未来に寄り添ってくれるような、やさしい物語。
静かな夜に、ぜひページをめくってみてください。
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