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「ぼっち」だからこそ、見えるものがある。
坪田侑也『探偵はぼっちじゃない』は、孤独を抱えた少年と青年が、それぞれの謎に向き合いながら心を通わせていく青春ミステリー。
“ぼっち”という言葉に込められた痛みと強さが、物語の核となり、読者の心に静かに響いてきます。
執筆当時坪田侑也は15歳!中学生で執筆されたとは思えない完成度と、巧妙な構成が光る一冊です。
書籍の基本情報

- 著者:坪田侑也
- 出版社:KADOKAWA
- 出版年:2022年
- ページ数:368ページ
- 映像化:なし
こんな人におすすめ

- 孤独や人間関係に悩む若者の物語に共感したい人
- 青春と本格ミステリーの融合を楽しみたい人
- 心の成長を描いた静かな感動作を探している人
あらすじ(ネタバレなし)

物語は二つの軸で進行する。
一つは、教師・原口が同僚から「自殺サイトに生徒が出入りしている」と告げられ、真相を探るパート。
もう一つは、星野が緑川に「推理小説を書こう」と持ちかけ、学園内で起きたモザイクアート盗難事件を解決する“作中作”のパート。
それぞれの“ぼっち”たちが、他者との関わりを通して少しずつ変化していく。
二つの謎が交差する瞬間、物語は静かに熱を帯びていく――。
「探偵はぼっちじゃない」が読みやすい理由

- 二つの視点が交互に描かれ、テンポよく進む構成
- 会話が自然で、登場人物の感情が伝わりやすい
- ミステリー要素が程よく、初心者でも楽しめる
読む前に知っておきたい魅力と注意点

魅力
- 孤独と友情が交差する青春ミステリーであることです
- 「ぼっち」である登場人物たちが、他者との関わりを通じて少しずつ変化していく姿が心に響きます
- 中学生が書いたとは思えない完成度の高さです
- 著者は執筆当時15歳。巧妙な構成と心理描写が光る、驚きのデビュー作です
- 二つの視点が交互に描かれ、テンポよく読めることです
- 生徒と教師、二つの物語が交差しながら進行し、最後には静かな感動が訪れます
注意点
- テーマに重さがあることです
- 自殺サイトや家庭内の葛藤など、繊細なテーマが含まれているため、読む際には心の準備が必要です
- 登場人物の心情描写がリアルで痛みを伴うことです
- 孤独や劣等感、焦燥など、思春期特有の感情が丁寧に描かれており、共感と同時に胸が締めつけられる場面もあります
- ミステリー要素は控えめで、心理描写が中心であることです
- 本格推理を期待すると物足りなさを感じるかもしれませんが、心の成長を描く物語としては秀逸です
感想

『探偵はぼっちじゃない』は、孤独と向き合う勇気を描いた青春ミステリーでした。
緑川や原口は、自分が“ぼっち”であることに苦しみながらも、他者との関わりの中で少しずつ変化していく。
読者に「孤独とは何か」「人とつながるとはどういうことか」を静かに問いかけてくる。
自分と他者との距離感に悩む中学生という時期だからこそ、心に迫ってくる。周りとは違うというアイデンティティを確立させたい、でも、孤立したくない。その焦りや不安が静かなタッチの文章でひしひしと伝わってきます。
中学生が書いたとは思えないほどの構成力と心理描写に驚かされ、読後には「もう一冊読みたい」と思うはず。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 「八秒で跳べ」坪田侑也
坪田侑也作品の第2作目。高校バレーを舞台に何かに熱くなる、夢中になることを描いた作品。
→「八秒で跳べ」の感想記事はこちら
まとめ
『探偵はぼっちじゃない』は、孤独をテーマにしながらも、温かさと希望に満ちた青春ミステリー。
“ぼっち”という言葉に込められた痛みと強さを、丁寧に描いた物語は、若者だけでなく大人にも響くはず。
ミステリー初心者にもおすすめで、読後には静かな余韻が残る一冊です。




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