青春小説

映像化原作

誉田哲也『武士道シックスティーン』感想文|剣道女子の青春と成長を描く傑作小説

剣道にすべてを捧げるエリート女子と、楽しさを求めて剣道に向き合う初心者女子。 誉田哲也『武士道シックスティーン』は、そんな対照的な二人の高校生活を通して、勝負・友情・成長を描いた青春小説です。 剣道という武道を軸にしながらも、心の揺れや人間...
映像化原作

吉本ばなな『TUGUMI』感想文|病弱な少女と海辺の夏が描く青春の光と影

病弱で毒舌、でもどこか憎めない少女・つぐみ。吉本ばななの『TUGUMI』は、海辺の町で過ごす最後の夏を舞台に、若者たちの揺れる心と絆を描いた青春小説です。 静かな時間の中に、痛みと優しさが交錯する――そんな“記憶のような物語”が、読む人の心...
Audibleで読める本

朝井リョウ『世界地図の下書き』感想文|児童養護施設で育つ子供たちの絆と希望を描く感動の人間ドラマ

朝井リョウの小説『世界地図の下書き』は、児童養護施設を舞台に、子どもたちの痛みや葛藤、成長を描いた感動的な作品です。坪田譲治文学賞を受賞した本作は、未来へ向かう希望を灯してくれる物語です。書籍の基本情報著者:朝井リョウ出版社:集英社出版年:...
Audibleで読める本

湊かなえ『リバース』感想文|どんでん返しが衝撃!Audibleでも聴ける心理ミステリー

親友の死、それは「事故」か「事件」か――。平凡な会社員・深瀬和久が、あるきっかけから過去の出来事と向き合わざるを得なくなる物語。湊かなえらしい、最後の一行まで気を抜けない心理描写と巧みな構成が光ります。読後、タイトルおよび表紙の意味が胸に重...
心が動いた本

恩田陸『夜のピクニック』映画原作本の感想文|24時間歩く高校行事で動き出す、止まっていた時間

「たかが徒歩80キロ、されど特別な一夜。」高校生活最後のイベント「歩行祭」に参加する生徒たち。静かな夜の中で交わされる言葉、笑い、そして秘密。恩田陸が描く『夜のピクニック』は、青春の“間”と“余白”のような物語です。普段は言えない気持ちが、...
仕事×本

石田衣良『シューカツ!』感想文|夢と現実に揺れる“就活青春ドラマ”が胸に刺さる【読書初心者にもおすすめ】

「夢を追うのって、どうしてこんなに苦しいんだろう」石田衣良『シューカツ!』は、マスコミ志望の7人の大学生たちが、内定をめざしながら夢と現実のはざまで揺れる姿を描いた青春群像劇です。就活の焦り、仲間との絆、恋心。読めば、あの頃の熱と不安がよみ...
心が動いた本

有川浩『キケン』の魅力を語る|理系大学の“キケン”な日常!?【読書初心者にもおすすめ】

読書って、笑って元気になれることもあるんだ――。有川浩『キケン』は、男子学生たちの全力すぎる青春を描いた爆笑小説。理系オタクのノリについていけるか心配…?大丈夫です。むしろその“ちょっとズレた感じ”がクセになる、読書初心者にもおすすめの1冊...