泣ける本

心が動いた本

有川浩『ラブコメ今昔』感想文|制服×自衛隊の恋模様に笑って泣ける短編集

「ラブコメ」と聞いて甘いだけの物語を想像したら、いい意味で裏切られる。 有川浩『ラブコメ今昔』は、自衛隊を舞台にした“制服ラブコメ”をテーマに、恋と仕事の狭間で揺れる男女の姿を描いた短編集。 笑えて、泣けて、ちょっと照れる。そんな“有川節”...
心が動いた本

辻村深月『ツナグ』感想文|死者との再会が描く心揺さぶる連作長編小説

「もし一度だけ、亡くなった人に会えるとしたら――」 辻村深月の『ツナグ』は、死者と生者をつなぐ“使者”の存在を軸に、さまざまな人々の再会と心の葛藤を描いた連作長編小説です。 人生の後悔、愛情、赦し――一夜限りの邂逅が、読者の心に静かに染み渡...
Audibleで読める本

知念実希人『祈りのカルテ 再会のセラピー』感想文|医療と人間ドラマが交差する優しい連作ミステリー【Audibleあり】

「医師は、患者の“心”も診るべきなのか」―― 知念実希人『祈りのカルテ 再会のセラピー』は、研修医・諏訪野良太がさまざまな診療科で出会う患者たちの“謎”と“人生”に向き合う連作ミステリー。 医療現場のリアルな葛藤と、患者の背景にある物語が交...
仕事×本

秦建日子『サマーレスキュー』感想文|標高2500メートルの山岳診療所で描かれる命と医師の成長物語

標高2,500メートルの山岳診療所――そこは、医療設備も通信手段も限られた“命の最前線”。『サマーレスキュー ~天空の診療所~』は、実在する山岳診療所をモデルに、医師たちの葛藤と成長を描いた感動の医療小説です。 ドラマ化もされた本作は、フィ...
エッセイ

浜辺祐一『救命センター「カルテの真実」』感想文|命の現場から見える医療の葛藤

救急医療の最前線には、命を救うだけでは語り尽くせない現実がある。 『救命センター「カルテの真実」』は、東京下町の救命救急センターに勤務する現役医師・浜辺祐一が、日々の診療を通して見えてきた医療の矛盾や人間のドラマを綴ったエッセイ集。 軽快な...
その他

村上龍『55歳からのハローライフ』感想文|人生の再出発に寄り添う静かな勇気と希望が詰まった物語

「人生は何度でもやり直せる」——そんな言葉を、リアルな悩みを抱える中高年の主人公たちにそっと届けてくれる一冊。村上龍の『55歳からのハローライフ』は、定年や孤独、再婚、ペットロスなど、人生の節目に立つ人々の姿を描いた連作中編小説。静かな勇気...
ミステリー

知念実希人『祈りのカルテ』感想文|医療×人間ドラマの感動と謎が交差する一冊【Audibleあり】

現役医師でありながら小説家としても活躍する知念実希人さん。彼の作品『祈りのカルテ』は、医療現場のリアルと人間の心の奥深さを描いた珠玉の短編集。読後には、静かな感動が胸に広がること間違いなし。書籍の基本情報著者:知念実希人出版社:角川文庫出版...
ミステリー

知念実希人『優しい死神の飼い方』感想レビュー|心温まる死神ミステリー

死神がゴールデンレトリバーになってホスピスで人々と心を通わせる…そんな優しさと切なさが交差する物語、読んでみたくないですか?知念実希人さんの『優しい死神の飼い方』は、ミステリーでありながら、涙と癒しをくれる一冊です。書籍の基本情報著者:知念...
心が動いた本

よしもとばなな『キッチン』感想と魅力を解説|台所という空間を通じて喪失と再生を描く名作

よしもとばななの代表作『キッチン』は、喪失の痛みと人とのつながりを、静かで優しい筆致で描いた心に残る一冊。台所という空間を通して、主人公の再生の物語がそっと語られます。今回はその魅力をたっぷり紹介します。書籍の基本情報著者:よしもとばなな出...
心が動いた本

有川浩『阪急電車』映画原作小説感想文|何度も読み返したくなる偶然が人生を動かす心温まる連作短編

『阪急電車』は、兵庫県の阪急今津線を舞台にした連作短編小説。電車に乗り合わせた人々の人生が、ほんの少し交差することで生まれる奇跡や気づきが描かれています。日常の中にある優しさや勇気が、読者の心をそっと温めてくれる一冊です。書籍の基本情報著者...