山内マリコ

心が動いた本

山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』感想文|地方女子のリアル、共感度MAXの青春小説連作短編集

「なんとなく地元に戻ってきた私」。 そんな一文から始まる山内マリコのデビュー作『ここは退屈迎えに来て』は、地方都市に生きる若者たちの“もやもや”を見事に描いた連作短編集。都会に憧れながらも一歩踏み出せない、そんな心の揺れに共感せずにはいられ...