石田衣良『シューカツ!』感想文|夢と現実に揺れる“就活青春ドラマ”が胸に刺さる【読書初心者にもおすすめ】

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「夢を追うのって、どうしてこんなに苦しいんだろう」

石田衣良『シューカツ!』は、マスコミ志望の7人の大学生たちが、内定をめざしながら夢と現実のはざまで揺れる姿を描いた青春群像劇です。

就活の焦り、仲間との絆、恋心。読めば、あの頃の熱と不安がよみがえります。

書籍の基本情報

  • 著者:石田衣良
  • 出版社:文藝春秋
  • 出版年:2008年
  • ページ数:325ページ
  • 映画化:なし
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こんな人におすすめ

  • 就活を経験した人(または、これから控えている人)
  • 自分の仕事やキャリアに少し迷いを感じている社会人
  • 仕事や人生をテーマにした読みやすい短編小説を探している方

あらすじ(ネタバレなし)

マスコミ志望の女子大生・水越千晴は、同じ夢を持つ7人の仲間と「シューカツチーム」を立ち上げる。
一緒にセミナーを受け、ESを書き、面接に挑む日々。
しかし次第に、仲間の誰かが内定を取る一方で、誰かが落ちていく…。
恋、友情、焦燥、将来の不安。就活のリアルな葛藤と、学生最後の青春のきらめきが交錯する群像劇です。

読書初心者にもおすすめの理由

  • 会話が多く、テンポが軽やかで読みやすい
  • 登場人物の心情がリアルで、感情移入しやすい
  • 誰もが悩む就活の話なので、応援したくなる

感想:正解が見えない時代を生きる、すべての若者へ

この本には、「自分は何者にもなれないかもしれない」という、就活生なら誰もが一度は抱く不安や焦りがリアルに描かれています。
でも、ただの“就活本”ではありません。

落ち込んだ仲間を支えたり、うまくいっている友人に嫉妬したり、恋が芽生えたり。
シビアな現実のなかでも、人とのつながりの温かさがじんわり伝わってきます。

夢を追うことの切なさと美しさが詰まった、まさに“青春群像劇”です。
大人が読んでも、あの頃の自分と対話したくなる、そんな一冊でした。

”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ

  • 「4TEEN」石田衣良

都会に住む4人の14歳の少年。それぞれが持つ悩みを14歳なりに乗り越えていく友情青春小説。直木賞受賞。

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まとめ

就活という誰もが通る大きな壁を、仲間とともに乗り越えようとする姿に、きっと胸を打たれるはず。
悩んでいるのは、自分だけじゃない。そう思わせてくれる、小さな勇気をもらえる物語です。

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