このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。
「宝くじで3億円当たったら、人生は変わるのか?」
川村元気さんの小説『億男』は、まさにそんな問いから始まります。
お金に振り回され、信じていた人間関係が壊れ、見えなかった“本音”があらわになる。
一晩で読み切れる軽快さと、読後にじわじわ効いてくる問いの深さ。
お金について考えたことのある人すべてに読んでほしい一冊です。
書籍の基本情報

- 著者:川村元気
- 出版社:文藝春秋
- 出版年:2018年
- ページ数:256ページ
- 映像化:映画化(2018年)
こんな人におすすめ

- お金に振り回されずに生きたいと考えている人
- ビジネス書は難しいけど、「お金のこと」を小説で考えてみたい人
- 人間関係とお金の距離感にモヤモヤした経験がある人
あらすじ(ネタバレなし)

兄の借金3,000万円を抱え、妻と娘にも出て行かれた主人公・一男。
そんな彼が、偶然買った宝くじで“3億円”を当ててしまう。
浮かれたのも束の間、信頼していた旧友・九十九に相談したところ、彼はなんと姿を消してしまった――。
お金って、信用って、いったい何なのか?
一男は“お金と人生の真実”を探す旅に出る。
「億男」が読みやすい理由

- 読みやすい会話形式
- 一晩で読める分量
- 映画化もされていて入りやすい
読む前に知っておきたい魅力と注意点

魅力
- お金と人生の本質を問いかける物語です
- 宝くじで3億円を当てた主人公が、失踪した友人を探す旅を通して「お金とは何か」「信用とは何か」を深く考えさせてくれます。
- テンポの良い会話形式で読みやすいです
- 哲学的なテーマを扱いながらも、軽快な文体と対話中心の構成で、読書初心者の方にもおすすめです。
- 寓話的な展開が印象的です
- 現実と空想の境目を行き来するようなストーリー展開が、読者の想像力を刺激し、物語に引き込まれます。
注意点
- エンタメ性よりも思索的な要素が強めです
- ミステリーや恋愛などの要素は控えめで、「考える読書」を楽しみたい方に向いています。
- 登場人物の価値観に共感できるかが分かれます
- 特に九十九の思想や言動に違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
- お金にまつわる現実的な悩みが描かれています
- 借金や人間関係の描写がリアルなため、読むタイミングによっては重く感じる可能性があります。
感想:お金をテーマに、ここまで読ませるとは

『億男』の面白さは、「お金」というリアルなテーマを、
テンポよく、哲学的に、かつエンタメとして描ききっているところ。
堅苦しくなりそうなテーマを、
旧友・九十九との対話形式や、寓話的なストーリー展開で、見事に“読ませる”小説に仕上げている。
「お金とは信用の見える化だ」
そんなセリフにドキリとしながらも、
最後には「どう生きるか」という問いに帰ってくるのが、この作品の深さだと思います。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 「夢をかなえるゾウ1」水野敬也
どこにでもいる普通のサラリーマンが変な関西弁のゾウ、ガネーシャに諭されながら、「やればできるのにやっていなかったこと」をひとつずつ行っていく物語。さて、彼はどう変わるのか?
→「夢をかなえるゾウ1」の感想記事ページはこちら
まとめ
お金は人生に必要不可欠だけど、
それにどう向き合うかは人それぞれ。
『億男』は、「もし自分が3億円手にしたら…?」と想像しながら、
お金と人生の本質に、静かに向き合わせてくれる一冊です。
読み終えたあと、きっと誰かと語りたくなるはず。
軽快な読み口で、読書初心者にもおすすめです。
ぜひ、手に取ってみてください。




コメント