凪良ゆう『汝、星のごとく』あらすじとネタバレなし感想文|自由と愛を求めた15年の物語【Audibleあり】

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本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』は、凪良ゆうが紡ぐ愛と葛藤の物語です。

瀬戸内の島で生まれた主人公たちが、自身の限界と向き合いながら人生を選び取っていく姿を描き、読者を深く揺さぶります。

2026年に映画公開されることが発表されました。
映画を観る前に原作を読んでみてはいかがでしょうか。

書籍の基本情報

  • 著者:凪良ゆう
  • 出版社:講談社
  • 出版年:2022年
  • ページ数:352ページ
  • 映像化:2026年映画化予定
  • 受賞歴:本屋大賞受賞

こんな人におすすめ

  • 愛や人生の複雑なテーマに触れたい方
  • 葛藤と成長を描いた人間ドラマが好きな方
  • 瀬戸内の島の情景を感じられる作品に魅了されたい方

あらすじ(ネタバレなし)

瀬戸内の島で育った暁海(あきみ)は、心に傷を抱える母親に振り回されながら、孤独な日々を過ごしていました。一方、島に転校してきた櫂(かい)も母親との複雑な関係に悩む高校生。2人は孤独を共有し、絆を育んでいきます。

しかし、彼らの道は簡単ではありません。櫂は漫画原作者の夢を叶えるため島を離れ、一方暁海は母親を支えながら島に留まることを選びます。

遠距離恋愛の中で起こるすれ違い、衝突、そして別れ。

それでもお互いを想い続ける彼らが、それぞれの人生を模索し、14年後に再び交錯する瞬間に、愛の本質と自由を問いかけます。

👇この作品が刺さった方には、お互いを想い続ける愛を描いたこちらもおすすめです。

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「汝、星のごとく」が読みやすい理由

  • 章ごとに交代する暁海と櫂の視点が物語を鮮やかに描く
  • 透明感ある文章で物語にすっと入り込める
  • 瀬戸内の美しい風景描写が読者の想像力を刺激する

読む前に知っておきたい魅力と注意点

魅力

  • “愛と自立”を描く15年の成長物語  
    瀬戸内の島で出会った暁海と櫂、心に孤独を抱えた二人が、すれ違いながらも人生を選び取っていく姿が胸を打ちます。
    恋愛小説でありながら、人生の選択と成長を描いた物語です。
  • 繊細な心理描写と情景の美しさ  
    言葉にならない感情を丁寧にすくい上げる描写力が魅力。
    瀬戸内の風景や灯台の光が、登場人物の心情と重なって、読者の心にも静かに染み込んできます。
  • “許されない愛”を通して問いかける普遍的なテーマ  
    親との関係、社会の価値観、自由と不自由…簡単に答えが出ないテーマに真正面から向き合っていて、読後に深く考えさせられる作品です。

注意点

  • 読後感が重く、心に余白が必要  
    愛や孤独、毒親、すれ違いなど、感情を揺さぶるテーマが多く、読後にズシンときます。
    読むタイミングにはちょっと注意が必要かもしれません。
  • 登場人物の選択に共感できない場面も  
    暁海や櫂の行動には賛否が分かれる部分もあって、「なぜそうするの?」とモヤモヤすることも。
    でもその“答えのなさ”がリアルなんですよね。
  • 章ごとの視点切り替えに注意  
    暁海と櫂の視点が交互に描かれる構成だから、感情の流れを追うには集中力が必要。
    だけど、その視点のズレが物語の深みを生んでるんです。

感想

『汝、星のごとく』は、読者の心に深い問いを投げかける作品でした。
自由を求めながらも制約に縛られる2人の人生が、複雑でリアルな感情を生み出します。
暗い背景の中で輝く花火の描写が印象的で、希望と美しさを物語に添えています。
愛とは何か、人はどう生きるべきかを考えさせる本作は、涙を誘いながらも、未来への勇気を与えてくれます。

ただ美しいだけの文章ではなく、わかりやすく、読みやすい文章であるが故に、どうにもならない状況がありありと浮かんできます。

幾度も自分の人生を自分で選ぶことを強く伝えてくれており、恋愛小説でありながら、勇気を与えてくれる本です。

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親に振り回され、それでも純愛を貫き通すところや瀬戸内海が舞台であることが共通点の作品です。
こちらはミステリー小説の分類であり、ホワイダニット(何のためにしたのか?)を味わえます。

まとめ

『汝、星のごとく』は、人生の選択や愛について深く考えたいすべての読者におすすめの感動作です。
瀬戸内の風景と心揺さぶる人間ドラマを、ぜひご自身で体験してください!

ルミエールのつぶやき

高校生の頃の暁海と櫂については、ひたすら辛い。でも独りじゃなくてよかったって思える。

でも、大人になってからの二人の行動については、モヤモヤする。

ただ、人って幸せの範囲を自分で決めつけてしまうってことを聞いたことがあるので、それを表現しているのかもしれないなと思った。

理解できないところも多いけど、全体的にはこんなに想える人がいるって、幸せなことなんだと感じた。

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ルミエール
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柚木尚子さんの澄んだ朗読が、物語の感動をさらに深めます。
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