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「女の友情って、ほんとうに存在するの?」
SNSでつながった“理想の女友達”との関係が、少しずつ歪んでいく。
柚木麻子『ナイルパーチの女子会』は、完璧に見える女性たちの心の奥に潜む孤独や承認欲求を、鋭く、そして静かに描き出す物語。
読後、胸の奥がざわついて、誰かと語り合いたくなる一冊です。
書籍の基本情報

- 著者:柚木麻子
- 出版社:文藝春秋
- 出版年:2015年
- ページ数:360ページ
- 映像化:ドラマ化(2021年)
こんな人におすすめ

- SNSのつながりに、どこかモヤモヤを感じている
- 『BUTTER』のような“女性のリアル”を描いた物語が好き
- 友情と依存の境界線に興味がある
「ナイルパーチの女子会」のあらすじ(ネタバレなし)

主人公・志村栄利子は、商社に勤めるキャリアウーマン。
仕事は順調だが、女友達が一人もいない孤独な日々を送っていた。
そんな彼女の心の支えは、ある人気ブログ。
その筆者・丸尾翔子に憧れを抱いていた栄利子は、ある日偶然、カフェで翔子本人と出会う。
心を躍らせた栄利子は、翔子との距離を縮めようとするが、 その関係はやがて、理想と現実のズレ、友情と支配の境界線を揺るがすものへと変わっていく――。
👇女性の生きづらさをテーマにした作品が好きな方は同じ著者が描いたこちらもおすすめです

「ナイルパーチの女子会」が読みやすい理由

- 文章が平易でテンポがよく、スラスラ読める
- 登場人物の心理描写がリアルで共感しやすい
- SNSや現代的なテーマが身近に感じられる
読む前に知っておきたい魅力と注意点

魅力
- 女の友情の“光と闇”をリアルに描いている
- SNS時代の人間関係に鋭く切り込んでいる
- 読後に「自分の人間関係」を見つめ直したくなる
注意点
- 登場人物の言動にイライラする場面があるかも
- 共感よりも“ざわざわ”が勝る読後感
- 心理描写が重く、読むタイミングによっては疲れることも
「ナイルパーチの女子会」の感想

読んでいる間、何度も「うわ…」と心の中でつぶやいてしまった。
でも、それはきっと、自分の中にも似た感情があるから。
完璧に見える女性たちの、誰にも言えない孤独や承認欲求。
“友情”という言葉の裏にある、期待・依存・嫉妬―― この物語は、私たちが見ないふりをしてきた感情を、そっとすくい上げてくれる。
読後、誰かと語り合いたくなる。そんな一冊。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 「BUTTER」柚木麻子
なんで女性って生きづらいんだろう?
実際の事件をモチーフにして、ルッキズムやフェミニストという日常生活で口に出せないことを思う存分描いてくれている作品。
イギリスで大ヒットされ、日本でも読む人続出の作品。ぜひ、ご一読を!
まとめ
「BUTTERが好きだった方に、ぜひ読んでほしい」
『ナイルパーチの女子会』は、現代の女性たちのリアルを描いた、静かで鋭い心理小説。 SNS時代の“つながり”に疲れたあなたに、そっと寄り添ってくれるかもしれません。
気になった方は、ぜひ手に取ってみてください📚✨
ルミエールのつぶやき
きっと、読んだらみんな
「志村栄利子、こわっ」
ってなるだろう。
でも、私は笑えない。
実際近いことをやったことがある気がする…
孤独だから、誰かに縋りたい、誰かをコントロールしたいっていう気持ち、わかってしまう。
(今はないです!大丈夫です!)
BUTTERを読んだときに「これのテーマは人との距離感!」って書いたことが当たっていて、個人的な嬉しかった。
他にも共感ポイントはいっぱいあって
「東京に実家を持つ場合、帰る場所がない」(by栄利子)
「年齢を重ねると可能性が減っていく」(by賢介)
(正確なセリフじゃないことはご容赦ください)
普段感じていることを書いてくれて、デトックスされた。
「自分の思い通りにしたい」じゃなくて、
「そういう考え方や行動もありだよね」「タイミングが合えば会いたいね」
ぐらいの緩やかな距離感を大切にしたい。
そういう風に痛切に感じる作品。
次に読むならこちら




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