有川浩『キケン』あらすじとネタバレなし感想文|理系大学の“キケン”な日常!?【読書初心者にもおすすめ】

心が動いた本

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読書って、笑って元気になれることもあるんだ――。

有川浩『キケン』は、男子学生たちの全力すぎる青春を描いた爆笑小説。
理系オタクのノリについていけるか心配…?
大丈夫です。
むしろその“ちょっとズレた感じ”がクセになる、読書初心者にもおすすめの1冊です。

Amazonのレビュー★4.4も納得の内容👇

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書籍の基本情報

  • 著者:有川浩
  • 出版社:角川文庫
  • 出版年:2016年
  • ページ数:368ページ
  • 映像化:なし

こんな人におすすめ

  • 青春ものが好きだけど、甘すぎるのは苦手な方
  • 笑って元気になれる小説を探している方
  • 理系男子のノリを覗いてみたい方

あらすじ(ネタバレなし)

99%男子校の理系大学の部活「機械制御研究部」ーー通称「キケン」。

大学祭、ロボットコンテストなどのイベントに全力で取り組む学生の物語。

主な登場人物は4人。大学きっての危険人物の部長と迫力がありすぎる副部長、そして物語の最初に入部するお店の子、元山と大らかな池谷。

元山が大人になってから回顧する形でプロローグが始まります。

「キケン」が読みやすい理由

  • 短編風の構成なのでサクサク読める
  • 会話が多く、テンポも抜群
  • 感動より先にまず「楽しい」が来るから、読書の楽しさを思い出せる

読む前に知っておきたい魅力と注意点

魅力

  • 理系男子たちの全力すぎる青春がまぶしいです  
    • 工科大学の「機械制御研究部」を舞台に、爆笑と友情が詰まった日常が描かれています。無意味に見えることに本気で取り組む姿が最高です。
  • テンポが良くて読みやすいです  
    • 短編風の構成でサクサク読めて、会話も多くテンポ抜群。読書初心者にもぴったりな一冊です。
  • “回想形式”が青春の切なさを引き立てます  
    • 主人公が大人になってから学生時代を振り返る構成で、「あの頃の輝き」を思い出させてくれます。

注意点

  • 理系男子のノリが合わないと戸惑うかもしれません  
    • 技術オタク的な会話や行動が多く、理系文化に馴染みがないと違和感を覚えることもあります。
  • 女子キャラはほぼ登場しません  
    • 99%男子校という設定なので、恋愛要素はほぼゼロ。青春=恋愛を期待すると物足りないかもしれません。
  • “バカ騒ぎ”中心なので、深い感動を求めるとズレる可能性があります  
    • 基本は笑って元気になれる作品なので、重厚な人間ドラマを求めるとギャップを感じるかもしれません。

感想

基本的にバカな感じなので、楽しくて、全力で取り組むところに応援したくなって、ときどき友情に泣きそうになる、そんな感情が揺れ動かされる作品です。

気軽に読めて、理系大学生ではなかった人は新しい発見があるし、理系大学生だった人は懐かしくなることでしょう。

もっと読んでみたい!そんなあなたへ次の一冊

  • 有川浩「三匹のおっさん」

壮年になってからの友情物語

→「三匹のおっさん」感想記事ページはこちら

まとめ

「学生時代のバカ話が、人生で一番面白いんだよ」――そんな気分を思い出したい人にぴったりの1冊。

特に印象的なのは、「非効率だけど、全力でやるのが青春だろ」という雰囲気。
大人になると忘れがちな“真剣に遊ぶことの尊さ”が詰まっています。
読書から離れていた人でも、きっと楽しく最後まで読めます。

この本を読んだら何かに一生懸命に取り組みたくなりました。気になる方はこちら

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有川浩作品の感想記事ページ

ルミエール
ルミエール

有川浩作品大好きです。
読むと優しくなれる。愛される喜びを感じられます!

→有川浩作品の感想記事ページはこちら

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