青春小説

Audibleで読める本

湊かなえ『リバース』感想文|どんでん返しが衝撃!Audibleでも聴ける心理ミステリー

親友の死、それは「事故」か「事件」か――。平凡な会社員・深瀬和久が、あるきっかけから過去の出来事と向き合わざるを得なくなる物語。湊かなえらしい、最後の一行まで気を抜けない心理描写と巧みな構成が光ります。読後、タイトルおよび表紙の意味が胸に重...
心が動いた本

恩田陸『夜のピクニック』映画原作本の感想文|24時間歩く高校行事で動き出す、止まっていた時間

「たかが徒歩80キロ、されど特別な一夜。」高校生活最後のイベント「歩行祭」に参加する生徒たち。静かな夜の中で交わされる言葉、笑い、そして秘密。恩田陸が描く『夜のピクニック』は、青春の“間”と“余白”のような物語です。普段は言えない気持ちが、...
Audibleで読める本

直木賞受賞作『流』感想文|台湾青春の熱と哀しみ【Audibleでも聴ける!】

「流れるように生きる」という言葉の裏には、流されることの苦しさがある。東山彰良『流』は、1970年代台湾を舞台に、1人の高校生が祖父の死をきっかけに“過去”と“自分”を見つめていく物語です。直木賞を受賞した本作は、青春、暴力、歴史、家族——...
仕事×本

石田衣良『シューカツ!』感想文|夢と現実に揺れる“就活青春ドラマ”が胸に刺さる【読書初心者にもおすすめ】

「夢を追うのって、どうしてこんなに苦しいんだろう」石田衣良『シューカツ!』は、マスコミ志望の7人の大学生たちが、内定をめざしながら夢と現実のはざまで揺れる姿を描いた青春群像劇です。就活の焦り、仲間との絆、恋心。読めば、あの頃の熱と不安がよみ...
心が動いた本

有川浩『キケン』の魅力を語る|理系大学の“キケン”な日常!?【読書初心者にもおすすめ】

読書って、笑って元気になれることもあるんだ――。有川浩『キケン』は、男子学生たちの全力すぎる青春を描いた爆笑小説。理系オタクのノリについていけるか心配…?大丈夫です。むしろその“ちょっとズレた感じ”がクセになる、読書初心者にもおすすめの1冊...
心が動いた本

【読書初心者におすすめ】『八秒で跳べ』感想文|静かな感動が心に残る青春小説

「読書って苦手だけど、何か1冊くらい読んでみたい」そんな人にこそ読んでほしいのが高校バレー部を舞台にした『八秒で跳べ』です。熱血でも、泣かせにくるでもなく、ちょっと控えめな主人公が、自分の立場や仲間との関係に悩みながら前に進んでいく姿に、静...
心が動いた本

有川浩『シアター!』&『シアター!2』感想文とおすすめポイント|夢と現実に向き合う劇団員の物語

仕事にする夢、現実と向き合う劇団員。情熱で突っ走るリーダーがいる一方で、予算に冷静な敏腕マネージャー。舞台の上ではどんなドラマも演じる彼らが、舞台の外で本気で生きる姿が光る——書籍の基本情報著者:有川浩出版社:メディアワークス出版年:200...