ミステリー

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宮部みゆき『小暮写眞館』感想文|ドラマ化原作-心に沁みる不思議な写真と再生の物語

「もし、ある日突然 “心霊写真” の謎を託されたら——あなたはその過去に向き合えますか?」写真はただの記録にとどまらず、ときに人の記憶や後悔、痛みまで映し出すもの。宮部みゆきさんの『小暮寫眞館』は、そんな“写真の力”を静かに、そして深く描い...
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『震える牛』小説感想文|映画化原作-食品業界の闇に迫る社会派ミステリーの傑作【Audibleでも聴ける】

「正義とは何か?」と問われたとき、あなたは即答できますか?『震える牛』は、ただのミステリーではありません。食品偽装、労働環境、報道と警察の関係…現代社会が抱える闇に正面から切り込んだ、読みごたえ抜群の社会派小説です。書籍の基本情報著者:相場...
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東野圭吾『マスカレード・ホテル』感想文|人気シリーズ第1弾【映画原作】警察×ホテルマンのタッグが仕掛ける変装サスペンス

「ホテルの顔を守りながら、犯人を探す?」刑事とホテルマンという、一見交わらない二人の視点が交錯するサスペンス。東野圭吾の『マスカレード・ホテル』は、連続殺人事件の捜査が舞台でありながら、ホテルの裏側、人間模様、そして“仮面(マスカレード)”...
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知念実希人『仮面病棟』映画原作小説感想文|予想を裏切る展開に息をのむ!【Audibleあり】

「えっ、こんな展開になるの…?」ページをめくる手が止まらない。医師であり作家の知念実希人さんが描く『仮面病棟』は、医療とミステリーが見事に融合した作品です。閉ざされた病院、銃を持ったピエロ、そして次第に明らかになる過去の真相…。今回はこの緊...
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辻村深月『鍵のない夢を見る』ドラマ原作-直木賞受賞感想文|日常と犯罪の境界に立つ女性たちの物語【Audibleあり】

日常のちょっとしたすれ違いや、こじらせた感情。そこから、ふとした拍子に“犯罪”に手が届いてしまう人がいる——。辻村深月『鍵のない夢を見る』は、そんな誰もが持つ心の奥底をのぞき込むような連作短編集です。読みながら、ぞっとする。でも、目をそらせ...
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横山秀夫『64(ロクヨン)』映画・ドラマ原作小説感想文|警察組織と人間の葛藤を描いた傑作ミステリー【Audibleあり】

「えっ、昭和64年って、7日間しかなかったの?」そんな豆知識から始まる、横山秀夫の傑作『64(ロクヨン)』。この本は、単なるミステリーではありません。未解決事件を軸にしながら、「組織とは」「正義とは」「人はなぜ矛盾を抱えて生きるのか」といっ...
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伊坂幸太郎『残り全部バケーション』感想文|伊坂ワールド魅力が詰まったおすすめ小説!

伊坂幸太郎作品って気になるけど、どれから読めばいいか分からない——そんな方におすすめしたいのが、この『残り全部バケーション』です。殺し屋が登場するのに、どこかゆるくて、クスッと笑えて、最後はほっこり。本作は、そんな「伊坂ワールド」の魅力がギ...
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乙一『暗いところで待ち合わせ』映画原作小説感想文|やさしく静かに心が動くミステリー小説

「ミステリーは難しそう…」と思っているあなたへ。でも、この作品は大丈夫。トリックや複雑な謎解きよりも、「人の心の機微」を丁寧に描いた、やさしくて静かな物語です。表紙怖すぎですけど、読み終わると優しい気持ちになる話なので、安心してくださいね。...
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『22年目の告白-私が殺人犯です-』映画原作小説感想文|驚愕のラストに震えるミステリー小説

ある日突然、「私があの連続殺人事件の犯人です」と名乗る男が現れたら――。しかもその事件は時効が成立し、もう裁かれることはできない。そんな衝撃的な設定から始まるのが『22年目の告白―私が殺人犯です―』。映画化もされた本作は、ただのミステリーに...
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伊坂幸太郎『AX(アックス)』感想文|殺し屋なのに妻にビビる?異色ヒーローが最高すぎた【読書初心者にもおすすめ】

殺し屋なのに、妻には逆らえない。冷酷なプロフェッショナルなのに、家庭では気弱なお父さん。そんなギャップ満載の男・兜(カブト)が主人公の伊坂幸太郎『AX(アックス)』。ハードボイルドなのにどこかユーモラスで、じわりとあたたかい読後感が残る作品...