ミステリー

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横山秀夫『64(ロクヨン)』映画・ドラマ原作小説感想文|警察組織と人間の葛藤を描いた傑作ミステリー【Audibleあり】

「えっ、昭和64年って、7日間しかなかったの?」そんな豆知識から始まる、横山秀夫の傑作『64(ロクヨン)』。この本は、単なるミステリーではありません。未解決事件を軸にしながら、「組織とは」「正義とは」「人はなぜ矛盾を抱えて生きるのか」といっ...
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伊坂幸太郎『残り全部バケーション』感想文|伊坂ワールド魅力が詰まったおすすめ小説!

伊坂幸太郎作品って気になるけど、どれから読めばいいか分からない——そんな方におすすめしたいのが、この『残り全部バケーション』です。殺し屋が登場するのに、どこかゆるくて、クスッと笑えて、最後はほっこり。本作は、そんな「伊坂ワールド」の魅力がギ...
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乙一『暗いところで待ち合わせ』映画原作小説感想文|やさしく静かに心が動くミステリー小説

「ミステリーは難しそう…」と思っているあなたへ。でも、この作品は大丈夫。トリックや複雑な謎解きよりも、「人の心の機微」を丁寧に描いた、やさしくて静かな物語です。表紙怖すぎですけど、読み終わると優しい気持ちになる話なので、安心してくださいね。...
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『22年目の告白-私が殺人犯です-』映画原作小説感想文|驚愕のラストに震えるミステリー小説

ある日突然、「私があの連続殺人事件の犯人です」と名乗る男が現れたら――。しかもその事件は時効が成立し、もう裁かれることはできない。そんな衝撃的な設定から始まるのが『22年目の告白―私が殺人犯です―』。映画化もされた本作は、ただのミステリーに...
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伊坂幸太郎『AX(アックス)』感想文|殺し屋なのに妻にビビる?異色ヒーローが最高すぎた【読書初心者にもおすすめ】

殺し屋なのに、妻には逆らえない。冷酷なプロフェッショナルなのに、家庭では気弱なお父さん。そんなギャップ満載の男・兜(カブト)が主人公の伊坂幸太郎『AX(アックス)』。ハードボイルドなのにどこかユーモラスで、じわりとあたたかい読後感が残る作品...
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直木賞受賞作『流』感想文|台湾青春の熱と哀しみ【Audibleでも聴ける!】

「流れるように生きる」という言葉の裏には、流されることの苦しさがある。東山彰良『流』は、1970年代台湾を舞台に、1人の高校生が祖父の死をきっかけに“過去”と“自分”を見つめていく物語です。直木賞を受賞した本作は、青春、暴力、歴史、家族——...
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東野圭吾『沈黙のパレード』映画原作小説感想文|静かな怒りが心に残る傑作ミステリー|人気ガリレオシリーズ

東野圭吾の作品は、「ただ謎を解くだけのミステリーじゃない」。読み終わったあと、登場人物の感情や選択が心にじんわり残る——そんな一冊が多いと感じています。今回ご紹介する『沈黙のパレード』もまさにそのタイプ。ガリレオこと湯川学が登場する人気シリ...
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『葉桜の季節に君を想うということ』小説感想文|読み終えたあと、もう一度最初から読みたくなる【読書初心者にもおすすめ】

「この本、もう一度最初から読みたくなる」そんな読書体験、したことがありますか?『葉桜の季節に君を想うということ』は、読み進めるほどに「ん?なんかおかしい」と違和感が積み重なり、最後の1ページでそのすべてがつながる衝撃のミステリーです。ミステ...
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東野圭吾さんの初期ミステリー「白馬山荘殺人事件」—伏線とどんでん返しの妙

雪に閉ざされた山荘で、次々と起こる不可解な出来事。息を呑むような景色の中、そこに潜むのは美しさか、それとも殺意か――。『白馬山荘殺人事件』は、私の中で“雪山ミステリー”のイメージを覆す一冊でした。読み進めるほどに加速する緊張感と、最後に待っ...
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東野圭吾『パラレルワールド・ラブストーリー』映画原作小説感想文|恋か、記憶か。切なすぎる“もうひとつの世界”

目が覚めたら、彼女が“親友の恋人”になっていた——。東野圭吾の『パラレルワールド・ラブストーリー』は、恋愛小説かと思いきや、SF×ミステリー×ヒューマンドラマが見事に融合した傑作です。「記憶と現実」「愛と裏切り」ふたつの世界を行き来しながら...