ミステリー

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東野圭吾『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』感想文|2025年9月映画化を控えた人気シリーズ第1弾

東野圭吾の新たなシリーズ『ブラック・ショーマン』。その第一作である『ブラックショーマンと名もなき町の殺人』は、東野作品らしい「謎解きの面白さ」と「人間ドラマ」の両方を味わえる一冊です。小さな町で起きた殺人事件を軸に、父を殺された女性と派手な...
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空飛ぶタイヤ 感想|正義と企業の闇に挑む胸熱ストーリー

読後の第一印象『空飛ぶタイヤ』は、池井戸潤作品らしい緊張感とスピード感が全編を支配する社会派小説です。物語の中心にあるのは「正義を貫くことの難しさ」と「組織の中で生きる人間の苦悩」。読み終えたとき、胸が熱くなると同時に、現実社会の厳しさを突...
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Audibleで聴く『空飛ぶタイヤ』|耳で味わう迫力と臨場感

Audible版の特徴Audibleではプロのナレーターが朗読し、登場人物の感情や場面の空気感を声色や間で表現します。文章では見過ごしがちなニュアンスが、音声だと鮮やかによみがえります。聴いて感じた魅力緊迫した会話シーンの息遣いまで伝わる情...
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湊かなえ『リバース』感想文|どんでん返しが衝撃!Audibleでも聴ける心理ミステリー

親友の死、それは「事故」か「事件」か――。平凡な会社員・深瀬和久が、あるきっかけから過去の出来事と向き合わざるを得なくなる物語。湊かなえらしい、最後の一行まで気を抜けない心理描写と巧みな構成が光ります。読後、タイトルおよび表紙の意味が胸に重...
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乃南アサ『すれ違う背中を』感想文|人気シリーズ第2弾‐描く再出発と小さな幸せを見つける物語

刑務所から戻ってきた二人が、谷中で少しずつ新しい人生を築いていく──。乃南アサの人気シリーズ第2弾『すれ違う背中を』は、ただのサスペンスではありません。人との距離感、働く喜び、そして日常に訪れる小さな幸せが、丁寧に描かれています。今回の物語...
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宮部みゆき『小暮写眞館』感想文|ドラマ化原作-心に沁みる不思議な写真と再生の物語

「もし、ある日突然 “心霊写真” の謎を託されたら——あなたはその過去に向き合えますか?」写真はただの記録にとどまらず、ときに人の記憶や後悔、痛みまで映し出すもの。宮部みゆきさんの『小暮寫眞館』は、そんな“写真の力”を静かに、そして深く描い...
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『震える牛』小説感想文|映画化原作-食品業界の闇に迫る社会派ミステリーの傑作【Audibleでも聴ける】

「正義とは何か?」と問われたとき、あなたは即答できますか?『震える牛』は、ただのミステリーではありません。食品偽装、労働環境、報道と警察の関係…現代社会が抱える闇に正面から切り込んだ、読みごたえ抜群の社会派小説です。書籍の基本情報著者:相場...
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東野圭吾『マスカレード・ホテル』感想文|人気シリーズ第1弾【映画原作】警察×ホテルマンのタッグが仕掛ける変装サスペンス

「ホテルの顔を守りながら、犯人を探す?」刑事とホテルマンという、一見交わらない二人の視点が交錯するサスペンス。東野圭吾の『マスカレード・ホテル』は、連続殺人事件の捜査が舞台でありながら、ホテルの裏側、人間模様、そして“仮面(マスカレード)”...
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知念実希人『仮面病棟』映画原作小説感想文|予想を裏切る展開に息をのむ!【Audibleあり】

「えっ、こんな展開になるの…?」ページをめくる手が止まらない。医師であり作家の知念実希人さんが描く『仮面病棟』は、医療とミステリーが見事に融合した作品です。閉ざされた病院、銃を持ったピエロ、そして次第に明らかになる過去の真相…。今回はこの緊...
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辻村深月『鍵のない夢を見る』ドラマ原作-直木賞受賞感想文|日常と犯罪の境界に立つ女性たちの物語【Audibleあり】

日常のちょっとしたすれ違いや、こじらせた感情。そこから、ふとした拍子に“犯罪”に手が届いてしまう人がいる——。辻村深月『鍵のない夢を見る』は、そんな誰もが持つ心の奥底をのぞき込むような連作短編集です。読みながら、ぞっとする。でも、目をそらせ...