ルミエール

お金×本

川村元気『億男』映画原作小説感想文|お金とは「信用」なのか?人生を揺さぶる旅

「宝くじで3億円当たったら、人生は変わるのか?」川村元気さんの小説『億男』は、まさにそんな問いから始まります。お金に振り回され、信じていた人間関係が壊れ、見えなかった“本音”があらわになる。一晩で読み切れる軽快さと、読後にじわじわ効いてくる...
Audibleで読める本

東山彰良『流』感想文|直木賞受賞作|台湾青春の熱と哀しみ【Audibleでも聴ける!】

「流れるように生きる」という言葉の裏には、流されることの苦しさがある。東山彰良『流』は、1970年代台湾を舞台に、1人の高校生が祖父の死をきっかけに“過去”と“自分”を見つめていく物語です。直木賞を受賞した本作は、青春、暴力、歴史、家族——...
ミステリー

東野圭吾『沈黙のパレード』映画原作小説感想文|静かな怒りが心に残る傑作ミステリー|人気ガリレオシリーズ

東野圭吾の作品は、「ただ謎を解くだけのミステリーじゃない」。読み終わったあと、登場人物の感情や選択が心にじんわり残る——そんな一冊が多いと感じています。今回ご紹介する『沈黙のパレード』もまさにそのタイプ。ガリレオこと湯川学が登場する人気シリ...
仕事×本

石田衣良『シューカツ!』感想文|夢と現実に揺れる“就活青春ドラマ”が胸に刺さる【読書初心者にもおすすめ】

「夢を追うのって、どうしてこんなに苦しいんだろう」石田衣良『シューカツ!』は、マスコミ志望の7人の大学生たちが、内定をめざしながら夢と現実のはざまで揺れる姿を描いた青春群像劇です。就活の焦り、仲間との絆、恋心。読めば、あの頃の熱と不安がよみ...
ミステリー

『葉桜の季節に君を想うということ』小説感想文|読み終えたあと、もう一度最初から読みたくなる【読書初心者にもおすすめ】

「この本、もう一度最初から読みたくなる」そんな読書体験、したことがありますか?『葉桜の季節に君を想うということ』は、読み進めるほどに「ん?なんかおかしい」と違和感が積み重なり、最後の1ページでそのすべてがつながる衝撃のミステリーです。ミステ...
心が動いた本

町田そのこ『52ヘルツのくじらたち』感動映画原作小説|感想文・ネタバレなしあらすじ【読書初心者にもおすすめ】

「一生懸命叫んでいるのに、誰にも届かない。」他のクジラには聞こえない“52ヘルツ”で鳴くクジラのように、孤独を抱えながら生きる人たちの物語。町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』は、優しい文章で深いテーマに触れながら、誰かを想う気持ちが人を救うということを教えてくれます。読書初心者でも安心して手に取れるこの作品を、私の感想と一緒にご紹介します。
仕事×本

池井戸潤『七つの会議』映画・ドラマ原作小説感想文・あらすじ|働くって何だろう?池井戸潤が描く”会社の真実”

「結果さえ出せれば、やり方は問わない」そんな空気、あなたの職場にもありませんか?池井戸潤の『七つの会議』は、そんな現代の働き方に鋭く切り込む企業小説。面白さだけでなく、読み終わったあとに考えさせられる一冊です。基本情報著者:池井戸潤出版社:...
エッセイ

朝井リョウ『発注いただきました!』感想文|笑って泣ける仕事エッセイ【読書初心者にもおすすめ】

書くこと、働くこと、求められることに向き合うーー朝井リョウの『発注いただきました!』は、笑えてちょっと考えさせられるエッセイ集。読書が久しぶりでもスッと読めます。
その他

映画を観てから読むと、心がもっと動く。原作小説おすすめ3選

「先に映画を観ちゃったけど、小説も気になる」 そんなときこそ、読んでほしい。 映像で心が揺れたあのシーンが、文字で読むともっと染みる。 映画を観てから読むことで、原作の奥深さをより感じられる作品をご紹介します。映画原作を”あとから読む”のが...
心が動いた本

有川浩『レインツリーの国』映画原作小説感想文|”伝えること”の大切さに気付かされる恋愛小説

恋愛小説初心者にもおすすめの有川浩『レインツリーの国』。伝えることの難しさと、それでも想いを届けたい気持ちにそっと寄り添う一冊です。