映像化原作 吉本ばなな『TUGUMI』感想文|病弱な少女と海辺の夏が描く青春の光と影 病弱で毒舌、でもどこか憎めない少女・つぐみ。吉本ばななの『TUGUMI』は、海辺の町で過ごす最後の夏を舞台に、若者たちの揺れる心と絆を描いた青春小説です。 静かな時間の中に、痛みと優しさが交錯する――そんな“記憶のような物語”が、読む人の心... 2025.09.25 映像化原作青春小説
仕事×本 秦建日子『サマーレスキュー』感想文|標高2500メートルの山岳診療所で描かれる命と医師の成長物語 標高2,500メートルの山岳診療所――そこは、医療設備も通信手段も限られた“命の最前線”。『サマーレスキュー ~天空の診療所~』は、実在する山岳診療所をモデルに、医師たちの葛藤と成長を描いた感動の医療小説です。 ドラマ化もされた本作は、フィ... 2025.09.24 仕事×本心が動いた本映像化原作社会派小説
ミステリー 東川篤哉『密室に向かって撃て』感想文|笑えて本格!密室殺人の傑作ミステリー 「密室殺人」と聞いて、重厚な推理劇を思い浮かべる人も多いはず。 でも、東川篤哉の『密室に向かって撃て』は違います。 笑えるのに本格、軽快なのに緻密――そんな“お笑い本格ミステリー”の真骨頂がここにあります。 烏賊川市シリーズ第2弾として、探... 2025.09.23 ミステリー
エッセイ 西丸與一『法医学教室との別れ』感想文|検死8,000体から見えた命の記録 検死・解剖8,000体、監察医として40年――。 西丸與一が法医学教室を去るにあたり綴った『法医学教室との別れ』は、命と向き合い続けた医師の静かな回顧録です。 事件の裏側、死者の声、そして医療と社会の狭間で揺れる人間の姿が、淡々とした語り口... 2025.09.22 エッセイミステリー仕事×本社会派小説
心が動いた本 有川浩『三匹のおっさん ふたたび』感想文|痛快で優しい正義の続編ミステリー|人気シリーズ第2弾 還暦を迎えた幼なじみ3人組が、町のトラブルに立ち向かう――。 『三匹のおっさん ふたたび』は、前作の爽快さそのままに、さらに人間味と社会性が増した続編。 笑って泣けて、ちょっと考えさせられる。そんな“おっさんヒーロー”たちの物語が、再び帰っ... 2025.09.21 心が動いた本映像化原作
ミステリー 東野圭吾『マスカレード・ナイト』感想文|仮面の下に潜む真実を暴くホテルミステリー|「マスカレード」シリーズ第3弾 華やかなホテルのカウントダウンパーティーに、殺人犯が紛れ込んでいる――。 『マスカレード・ナイト』は、東野圭吾による人気シリーズ第3弾。 ホテルマンに扮した刑事・新田とコンシェルジュ・山岸が、仮面舞踏会の裏で繰り広げられる謎と人間模様に挑み... 2025.09.20 ミステリー映像化原作
ミステリー 東野圭吾『マスカレード・イブ』感想文|ホテルと刑事の前日譚ミステリー|「マスカレード」シリーズ第2弾 『マスカレード・ホテル』の前日譚として描かれた『マスカレード・イブ』は、ホテルマン・山岸尚美と刑事・新田浩介がまだ新人だった頃の物語。 4編の短編を通して、二人の成長と“仮面”に隠された人間模様が描かれます。 シリーズファンはもちろん、初め... 2025.09.19 ミステリー
ミステリー 辻村深月「太陽の坐る場所」感想文|記憶と視線が交錯する青春ミステリー 「あなたは、あの子のことを覚えていますか?」 辻村深月の『太陽の坐る場所』は、卒業から10年後の同窓会をきっかけに、過去の記憶と視線が交錯する青春群像ミステリー。 誰かを忘れたことがある人、誰かに忘れられたことがある人――そんな“痛み”に静... 2025.09.18 ミステリー映像化原作青春小説
ミステリー 冲方丁「十二人の死にたい子どもたち」感想文|命と向き合う心理ミステリーの傑作 「死にたい」と願う十二人の少年少女が、廃病院に集まった――。 冲方丁が初めて挑んだ現代長編ミステリー『十二人の死にたい子どもたち』は、衝撃的なテーマながらも、繊細な心理描写と緻密な構成で読者を引き込む一冊です。 “死”を語ることで“生”を見... 2025.09.17 ミステリー心が動いた本映像化原作
エッセイ 浜辺祐一『救命センター「カルテの真実」』感想文|命の現場から見える医療の葛藤 救急医療の最前線には、命を救うだけでは語り尽くせない現実がある。 『救命センター「カルテの真実」』は、東京下町の救命救急センターに勤務する現役医師・浜辺祐一が、日々の診療を通して見えてきた医療の矛盾や人間のドラマを綴ったエッセイ集。 軽快な... 2025.09.16 エッセイ仕事×本心が動いた本社会派小説