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原田マハの短編集『あなたは、誰かの大切な人』は、孤独や不安を抱えながらも、日常の中で小さな幸福を見つけていく女性たちの物語。静かで優しい言葉が、読者の心にそっと寄り添います。
2026年に著者の原田マハさん監督で短編の一つ「無用の人」が映画化決定。
一足先に原作を読んでみてはいかがでしょうか。
書籍の基本情報
- 著者:原田マハ
- 出版社:講談社
- 出版年:2017年
- ページ数:224ページ
- 映像化:収録短編「無用の人」2026年映画化予定
こんな人におすすめ
- 忙しい日々の中で癒しを求めている方
- 人とのつながりに温かさを感じたい方
- 派手な展開よりも心に残る読書体験を求める方
あらすじ(ネタバレなし)
本作は6編の短編からなる連作集。舞台は日本や海外、登場人物は40代以上の女性たち。
たとえば「無用の人」では、美術館勤務の聡美が、亡き父から届いた宅配便を通じて、父の不器用ながらも深い愛情に気づいていきます。
「月夜のアボカド」では、60歳で結婚し5年後に夫と死別した友人との交流を通じて、愛の形を再確認する若い女性の姿が描かれます。
どの物語も、劇的な展開ではなく、日常の中にあるささやかな温もりや人とのつながりを丁寧に描いています。
「あなたは、誰かの大切な人」が読みやすい理由
- 短編形式で少しずつ読める構成
- 優しく繊細な文章が心にすっと入る
- 日常の風景や食事の描写が豊かで共感しやすい
感想
どの物語も、完璧ではないけれど懸命に生きる女性たちの姿が印象的でした。孤独や不安を抱えながらも、誰かとの関係の中で小さな光を見つけていく様子に、じんわりと心が温まりました。読後には、まるで温かい毛布に包まれたような気持ちになれる一冊です。
「無用の人」が2026年に原田マハさん監督で映画化決定!
無駄なものがそぎ落とされた作品で質素であるからこそ、伝えたいことがギュッと詰まっている作品。映画になるとどうなるんだろうか、誰がキャスティングされるんだろうか、今から楽しみです。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 『奇跡の人』原田マハ
明治時代の津軽地方を舞台にヘレンケラーの物語を再構築した作品。原田マハさんは本当に人の考えを大切にする作家さんだと感じます。
まとめ
『あなたは、誰かの大切な人』は、静かな感動と優しさに満ちた短編集。日常に疲れたとき、そっと寄り添ってくれるような物語を、ぜひ手に取ってみてください。
原田マハ作品の感想記事
→原田マハ作品の感想記事ページはこちら
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