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親友の死、それは「事故」か「事件」か――。
平凡な会社員・深瀬和久が、あるきっかけから過去の出来事と向き合わざるを得なくなる物語。湊かなえらしい、最後の一行まで気を抜けない心理描写と巧みな構成が光ります。読後、タイトルおよび表紙の意味が胸に重く響くはずです。
書籍の基本情報
- 著者:湊かなえ
- 出版社:講談社文庫
- 出版年:2017年
- ページ数:352ページ
- 映像化:ドラマ化(2017年)
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こんな人におすすめ
- どんでん返しや巧妙な伏線回収が好きな人
- 人間関係の繊細な変化や心理戦を味わいたい人
- 「ミステリー+ヒューマンドラマ」の両方を求める人
あらすじ(ネタバレなし)
深瀬和久はコーヒー好きなごく普通のサラリーマン。
しかし、ある日届いた「人殺し」という匿名の手紙から、3年前の友人・広沢の死が再び胸をえぐる。事故だと信じていた出来事の裏に、隠された真実があるのか――。真相を探るうち、深瀬は自分の過去や人間関係を見つめ直していく。
「リバース」が読みやすい理由
- 章ごとにテンポよく進む構成で読みやすい
- 難解な専門用語が少なく、心理描写が中心
- 最後まで気になる展開が続くので、飽きずに読了できる
感想
本作は、単なる「事故の真相探し」ではなく、罪悪感や友情のもろさ、人間の弱さを描き切った心理ドラマでもあります。特に、真相にたどり着いたときの衝撃と切なさは湊かなえ作品の中でも屈指。深瀬の視点で進むため、読者も彼と同じように少しずつ真実に迫り、最後には複雑な感情に包まれます。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 『夜行観覧車』湊かなえ
『リバース』のテーマは友だちの間での劣等感と自己認識だと感じました。『夜行観覧車』は家族の間での劣等感や自己認識がテーマの作品です。湊かなえさんらしく、容赦なく胸を締め付けてきますが、読後は幸せになれます。
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まとめ
「人は、過去から逃げられるのか」。
真相とともに胸を締めつける感情が押し寄せる『リバース』は、湊かなえファンはもちろん、ミステリー好きにも必読の一冊。読了後、必ずもう一度冒頭を読み返したくなる作品です。
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「リバース」はAudibleあります!(ナレーターは藤原竜也さん!)
この作品、Audibleでも聴けます。ナレーションはなんと深瀬役の藤原竜也さん!
朗読で聴くと主人公深瀬の苦悩がさらに心に迫ってきます。そんな体験をぜひ。
Amazon.co.jp: リバース: (講談社文庫) (Audible Audio Edition): 湊 かなえ, 藤原 竜也, Audible Studios: Audibleオーディオブック
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