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「人は、何を食べ、誰と生きるのか」――
柚木麻子『BUTTER』は、実在の事件をモチーフにしながら、“食”と“女性の生き方”を軸に、現代社会の価値観を問い直す濃厚な長編小説。
欲望、孤独、ルッキズム、フェミニズムなど多層的なテーマが絡み合いながら、読者の心をじわじわと揺さぶる。
「これは好きか嫌いか分かれる」と感じる人も多いかもしれません。
私にとっては、最後に、ゆるやかにつながる人間関係の温かさに、静かな憧れが残る一冊でした。
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書籍の基本情報

- 著者:柚木麻子
- 出版社:新潮社
- 出版年:2017年
- ページ数:460ページ
- 映像化:なし
「BUTTER」はこんな人におすすめ

- 女性の生き方や社会的な価値観に関心がある人
- 人間関係の距離感やつながり方に悩んでいる人
- 食を通じて人間の本質を描いた物語が好きな人
「BUTTER」のあらすじ(ネタバレなし)

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(通称:カジマナ)。
若くも美しくもない彼女が、なぜ男たちを虜にできたのか――週刊誌記者の町田里佳は、その謎を追うため面会を重ねる。
フェミニズムと食へのこだわりを語る梶井の言葉に触れるうち、里佳自身の価値観や生活、そして身体までもが変化していく。
親友の伶子や恋人との関係にも揺らぎが生まれ、やがて里佳は梶井の実家を訪れ、取材を通じて彼女の過去と本質に迫っていく――。
“食”と“女の生き方”を軸に、現代社会の価値観を問い直す濃厚な長編小説。
👇女性の生きづらさや人間の弱さをテーマにした作品が好きな方は『レモンと殺人鬼』や『朝が来る』もおすすめです。
「BUTTER」が読みやすい理由

- 実在事件をモチーフにしながらも、フィクションとして構成が緻密
- 登場人物の心理描写が丁寧で、感情移入しやすい
- 食や暮らしの描写が豊かで、五感に訴える文章が魅力的
読む前に知っておきたい魅力と注意点

魅力
- 多層的なテーマ(食・女性・社会・孤独)が絶妙に絡み合う
- 実在の事件をヒントにしながらも、物語としての完成度が高い
- 登場人物たちの関係性が、静かに心をほどいてくれる
注意点
- 一文が長く、前半はねっとりした空気感で読むのに時間がかかる
- 社会的・ジェンダー的な描写が多く、重たいと感じる人もいる
- 登場人物の価値観に共感できない場面もあるが、それも読みどころ
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Audibleのメリット
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Audibleのデメリット
音声だけだと、細かい表現や漢字のニュアンスがつかみにくいことも…
Audibleで聴く『BUTTER』は、登場人物の心理や空気感が声によってより鮮明に伝わり、物語の濃厚さがさらに際立ちます。
食の描写や感情の揺らぎが、耳からじわじわと染み込んでくるような体験。
長編だからこそ、通勤や家事の合間にじっくり味わえる“聴く文学”としておすすめです。
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「BUTTER」の感想

『BUTTER』は、濃厚なテーマが詰まった一冊なのに、読後には不思議と心がほどけるような感覚が残る作品でした。
フェミニズム、ルッキズム、欲望、孤独――さまざまな問いが散りばめられているけれど、私が一番感じたのは“人との距離感”。
最後の方で、主要な登場人物たちが合宿のように、めいめい好きなことをしながら、でも一緒にごはんを食べているシーンがとても好きでした。
ゆるやかにつながる関係って、こんなに心地いいんだと気づかされる。
ストイックに生きることが、周囲から見ると痛々しく、本人の自己満足にすぎない――そんな描写にも身につまされました。
読んでいるうちに、自分の“適量”を探したくなる。そんな静かな余韻が残る一冊です。
この余韻は、文字だけでなく「声」で味わうのもありだなと思いました。
Audibleなら、登場人物の感情がより立体的に伝わってきます。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 「ナイルパーチの女子会」 柚木麻子
同じ作者による“女性同士の関係性”を描いたもうひとつの傑作。
表面的なつながりと、内面の孤独。SNS時代の“つながり”の重さと軽さを描きながら、読者に「本当の絆とは?」と問いかけてくる。
『BUTTER』よりも少し鋭く、でも根底にある優しさは共通の作品です。
まとめ
『BUTTER』は、実在の事件をモチーフにしながら、“食”と“女性の生き方”を軸に現代社会を描いた濃厚な長編小説。
多層的なテーマが絡み合いながらも、読後にはゆるやかな人間関係の温かさが残る。
自分の“適量”を探したくなるような、静かで力強い物語です。
📚活字でじっくり味わいたい方は紙またはKindle、
🎧移動中や家事中に楽しみたい方はAudibleがおすすめです
どちらの形でも、濃厚な世界を存分に堪能できます。
ルミエールのつぶやき
この作品、「食へのこだわり」とか「女性の生き方」がテーマであることはもちろんなんだけど、私は「人との距離感」がテーマになっているなって感じながら読んでた。
梶井真奈子が変わっている人だってことは、序盤ですぐにわかるんだけど、町田里佳も距離感おかしいし、親友の伶子も相当変わってる。
実際にこんな人いるんだろうか?って思いつつ、すぐ横にいるような既視感にも襲われる。たった1年くらいの出来事を書いているんだけど、里佳も伶子も人生変わるくらいの濃厚な時を過ごしてる。
自分がこんな風になったら嫌だな、こんな人がそばにいたら嫌だな、って思いつつ、最後の方に出てくる合宿みたいな期間は憧れる。
梶井はごく少数の人と濃密な関係を作り過ぎて孤独で、里佳と伶子は途中で踏み外しそうになるんだけど、周りの人たちのおかげで適度な距離感を保つことができる。
だから、『BUTTER』は「人との適度な距離感を作ることの大切さ」を教えてくれるメッセージブックだと思った。






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