東川篤哉『密室に向かって撃て』感想文|笑えて本格!密室殺人の傑作ミステリー

ミステリー

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「密室殺人」と聞いて、重厚な推理劇を思い浮かべる人も多いはず。
でも、東川篤哉の『密室に向かって撃て』は違います。
笑えるのに本格、軽快なのに緻密――そんな“お笑い本格ミステリー”の真骨頂がここにあります。
烏賊川市シリーズ第2弾として、探偵・鵜飼と助手・流平が再び事件に挑む、痛快で知的な一冊です。

書籍の基本情報

  • 著者:東川篤哉
  • 出版社:光文社
  • 出版年:2007年
  • ページ数:354ページ
  • 映像化:なし

こんな人におすすめ

  • クスッと笑える軽快なミステリーが好きな人
  • 密室トリックや本格推理にワクワクしたい人
  • 東川篤哉のユーモアと伏線回収を堪能したい人

あらすじ(ネタバレなし)

警察の失態で持ち去られた拳銃が、ホームレス射殺事件を皮切りに、名門・十乗寺家の屋敷での密室殺人へとつながっていく。
花婿候補3人の中から犯人を探るべく、探偵・鵜飼と助手・流平が調査を開始。
密室の謎、人物の動機、そして拳銃の行方――すべてが絡み合い、事件は予想外の展開へ。
笑いと緊張が交錯する中、真相にたどり着くのは誰なのか。

「密室に向かって撃て」が読みやすい理由

  • コメディタッチの文体で、重くなりすぎずテンポよく読める
  • 登場人物のキャラが立っていて、関係性がわかりやすい
  • 謎解きに必要な情報が丁寧に配置されていて、読者も推理に参加できる

感想

『密室に向かって撃て』は、まさに“笑えて本格”の理想形。
鵜飼探偵のへっぽこぶりと流平のツッコミが絶妙で、事件の緊迫感を和らげつつ、読者の集中力を途切れさせない。
密室トリックはしっかり練られていて、解決編では「なるほど!」と膝を打ちたくなる納得感。
ギャグに見えて伏線、軽さに見えて深さ――東川作品ならではの魅力が詰まった一冊でした。
本格ミステリー初心者にも、ベテランにもおすすめできる快作です。

”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ

  • 「完全犯罪に猫は何匹必要か?」東川篤哉

烏賊川市シリーズ第3弾。探偵・鵜飼と助手・流平が大活躍!

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まとめ

『密室に向かって撃て』は、笑いながら本格推理を楽しめる“お笑いミステリー”の傑作。
密室殺人の醍醐味と、探偵コンビの掛け合いが絶妙に融合した一冊です。
東川篤哉の世界観に浸りたい人はもちろん、気軽に読めるミステリーを探している人にもぴったり。
この痛快な謎解き劇を、ぜひあなたの手で味わってください。

東川篤哉作品の感想記事ページ

→東川篤哉作品の感想記事ページはこちら

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