東川篤哉『密室の鍵貸します』あらすじとネタバレなし感想文|笑えて驚けるユーモア本格ミステリー

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「密室殺人」と聞くと、重厚で難解なイメージがあるけれど…この作品は違う!

東川篤哉さんの『密室の鍵貸します』は、笑いと本格トリックが絶妙に融合したユーモアミステリー。
読みやすくて面白くて、しかもちゃんと驚ける。そんな一冊を紹介します!

書籍の基本情報

  • 著者:東川篤哉
  • 出版社:光文社文庫
  • 出版年:2006年
  • ページ数:312ページ
  • 映像化:なし

こんな人におすすめ

  • 推理小説は好きだけど、重すぎるのは苦手な人
  • 笑えるミステリーを探している人
  • 初めて本格ミステリーに挑戦したい人

あらすじ(ネタバレなし)

舞台は架空の街・烏賊川市。映画学科の大学生・戸村流平は、先輩の家で映画鑑賞中に密室殺人事件に巻き込まれる。
さらに元恋人も殺され、容疑者にされてしまう流平。

頼れるのは、元義兄で探偵の鵜飼杜夫だけ。
警察と探偵、それぞれの視点で進む二つの捜査が、密室の謎を解き明かしていく!

「密室の鍵貸します」が読みやすい理由

  • ユーモアたっぷりの会話でテンポが良い
  • 語り口が軽快で、まるで話しかけられているような感覚
  • 1冊完結で、初心者でも安心して読める構成

読む前に知っておきたい魅力と注意点

魅力

  • 軽妙な会話とテンポの良さ  
    • 登場人物たちの掛け合いがテンポよく、クスッと笑える場面も多いため、気軽に読み進められます。
  • 本格ミステリーの要素がしっかりある  
    • 密室トリックや推理のロジックが丁寧に組み立てられており、謎解き好きにはたまらない構成です。
  • キャラクターの個性が魅力的  
    • 探偵役や依頼人など、登場人物たちがそれぞれユニークで、物語に彩りを添えています。

注意点

  • 本格派ミステリーとしてはややライトです  
    • 重厚なサスペンスやシリアスな展開を期待すると、少し物足りなく感じるかもしれません。
  • キャラクターのクセが強めです  
    • 登場人物の言動に好みが分かれることがあるため、合わないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
  • シリーズものの導入編です  
    • 本作はシリーズの第一作なので、すべての謎が深く掘り下げられるわけではなく、続編を読むことでより楽しめる構成になっています。

感想

密室トリックの完成度も高いけど、それ以上に登場人物の掛け合いが最高!
志木刑事のダジャレや、鵜飼探偵のゆるさがクセになる。
笑いながらも「えっ、そういうこと!?」と驚かされる展開が続いて、最後まで飽きずに読めました〜。
デビュー作とは思えない完成度!

”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ

  • 『密室に向かって撃て』東川篤哉

「密室の鍵貸します」に出てきた鵜飼と流平が大活躍!
ゆるい感じがするんだけど、ちゃんと本格的謎解きミステリなんです。

まとめ

本格ミステリーの面白さと、ユーモアの心地よさが両立した一冊。
「推理小説って難しそう…」と思っている人にこそ読んでほしい!
東川作品の入り口としてもぴったりです📘✨

ルミエールのつぶやき

客観的に見ると、流平って本当に災難。

鵜飼がいて、本当に良かった。

ダメダメな流平、頼りない鵜飼だから、読者はハラハラしながら応援するしかない。こんなミステリって、あんまりないから、逆に癖になるのかも。

東川篤哉作品の感想記事ページ

ルミエール
ルミエール

東川篤哉作品、コミカルで楽しい気持ちになります。
ぜひ、お気に入り作品を見つけてください。

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