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「人生は何度でもやり直せる」——
そんな言葉を、リアルな悩みを抱える中高年の主人公たちにそっと届けてくれる一冊。
村上龍の『55歳からのハローライフ』は、定年や孤独、再婚、ペットロスなど、人生の節目に立つ人々の姿を描いた連作中編小説。
静かな勇気と希望が詰まった物語です。
書籍の基本情報

- 著者:村上龍
- 出版社:幻冬舎
- 出版年:2014年
- ページ数:358ページ
- 映像化:ドラマ化(2014年)
こんな人におすすめ

- 定年後の人生に不安や希望を感じている人
- 家族や孤独について考える時間が増えた人
- 人生の節目に、そっと背中を押してほしい人
あらすじ(ネタバレなし)

『55歳からのハローライフ』は、5つの中編からなる連作小説。
結婚相談所に通う女性、ペットを失った主婦、キャンピングカーで旅に出る男性、ホームレス寸前の元編集者、介護の現場で働く男性——
それぞれが人生の再出発を模索しながら、静かに前を向いていく。
物語ごとに登場する飲み物も、心の癒しとして描かれているのが印象的。
「55歳からのハローライフ」が読みやすい理由

- 1話完結の中編形式で、少しずつ読める
- 登場人物の悩みがリアルで共感しやすい
- 村上龍の文章がストレートで読みやすい
読む前に知っておきたい魅力と注意点

魅力
- 人生の再出発にそっと寄り添ってくれます
- 定年や孤独、再婚など、人生の節目に立つ人々の姿が静かに描かれていて、読者の心に優しく響きます
- 5つの中編で読みやすい構成です
- それぞれの物語が独立しているので、少しずつ読めるのが嬉しいです。通勤や寝る前の読書にもぴったりです
- 飲み物が物語に彩りを添えています
- 紅茶やコーヒー、日本茶などが登場人物の心を癒すアイテムとして描かれていて、読んでいるこちらもほっとします
注意点
- テーマが重めで感情が揺さぶられます
- ペットロスやホームレス寸前の生活など、現実的な悩みが描かれているので、読むタイミングによっては心が沈むこともあります
- 希望が見えるまでに時間がかかります
- 登場人物たちはすぐに前向きになれるわけではなく、じっくり悩みながら進んでいくので、もどかしさを感じる場面もあります
- 年齢設定に距離を感じるかもしれません
- 55歳前後の登場人物が中心なので、20代~30代の読者には共感しづらい部分もあるかもしれません。ただ、未来の自分を想像するきっかけにもなります
感想

どの物語も「自分にも起こりうるかも」と思えるリアルさがあって、読んでいて何度も胸がぎゅっとなった。
特に「空を飛ぶ夢をもう一度」は、社会とのつながりを失いかけた主人公が再び希望を見つける姿に涙…。
人生の再出発って、こんなふうに静かに始まるんだなって思わせてくれる作品です。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 『新13歳のハローワーク』村上龍
21世紀を生きぬく若者のための職業紹介本。2003年に13歳のハローワークが出版され、新規職業を追加された改装版。
まとめ
人生の節目に立つあなたへ。『55歳からのハローライフ』は、静かに寄り添い、そっと背中を押してくれる一冊です。希望を見つけたいとき、ぜひ手に取ってみてください。
ルミエールのつぶやき
55歳って、成熟した大人のイメージだけど、悩んだりするんだな。
かつ、人生折り返しってわかっているし、会社員人生で行くと最終コーナーくらいだから、哀愁が漂っている。
でも、家族特に夫婦の絆は断然強い。
夫婦が口には出さないけど、それぞれがお互いを思いやっているのがわかった時に涙がこぼれました。
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忙しい中でも読みやすいので、おすすめです。
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