このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。
還暦を迎えた幼なじみ3人組が、町のトラブルに立ち向かう――。
『三匹のおっさん ふたたび』は、前作の爽快さそのままに、さらに人間味と社会性が増した続編。
笑って泣けて、ちょっと考えさせられる。
そんな“おっさんヒーロー”たちの物語が、再び帰ってきました。
書籍の基本情報

- 著者:有川浩
- 出版社:新潮社
- 出版年:2015年
- ページ数:476ページ
- 映像化:ドラマ化(2015年)
こんな人におすすめ

- 勧善懲悪の痛快エンタメが好きな人
- 地域や家族の問題に共感できる人
- 前作『三匹のおっさん』を読んで続きが気になる人
あらすじ(ネタバレなし)

元剣道の達人・清一、元電気屋のシゲ、元柔道家のノリの三人が、町の“自警団”として再び活躍。
今作では、万引き騒動、地域の祭り復活、偽三匹の出現など、身近でリアルな問題に立ち向かいます。
それぞれのエピソードには、家族や地域の絆、世代間のすれ違いなどが描かれ、ただの勧善懲悪では終わらない深みが加わっています。
「三匹のおっさん ふたたび」が読みやすい理由

- 6篇の短編構成で、1話ずつ気軽に読める
- 会話が多くテンポが良いため、読書初心者にも優しい
- 登場人物の個性が際立っていて、すぐに物語に入り込める
読む前に知っておきたい魅力と注意点

魅力
- “優しい正義”が痛快に描かれる
- 万引き、不法投棄、偽三匹の出現など、身近な問題に還暦トリオが立ち向かう姿がスカッと爽快!でもただの勧善懲悪じゃなく、人情と知恵も光ってます
- 家族や地域との絆が深まるエピソード
- 祭りの復活やお見合い話など、三人の周囲の人々にも焦点が当たり、温かくてちょっと泣ける展開もあります
- 短編形式で読みやすい
- 6話構成でテンポよく読めて、前作未読でも楽しめる親切設計。会話も軽快で、読書初心者にもおすすめです
注意点
- おっさんたちの活躍が控えめな回もある
- 今作では家族や周辺人物にスポットが当たる場面も多く、三人の直接的な活躍を期待すると物足りなさを感じるかも
- 現実離れした展開に違和感を覚える可能性
- “自警団”という設定や、ちょっと強引な解決方法にリアルさを求める読者は引っかかるかもしれません
- シリーズものとしての前提がある
- キャラの関係性や背景が前作から続いているため、初見だと細かい部分がわかりづらいこともあります
感想

『三匹のおっさん ふたたび』は、前作以上に“人間の温度”を感じる作品でした。
おっさんたちの正義感はもちろん、家族や地域との関わりが丁寧に描かれていて、読んでいて心がじんわり温かくなります。
特に印象的だったのは、万引き騒動のエピソード。
犯人を責めるのではなく、働かせて“本の価値”を伝える展開には、優しさと知恵が詰まっていました。
笑えるのに、どこか泣ける。そんな“優しい正義”が、このシリーズの魅力です。
”なんかもう一冊いけそう”なあなたへ
- 「県庁おもてなし課」有川浩
何かに一生懸命になっている人を応援したいときに読みたい物語。
→「県庁おもてなし課」感想記事はこちら
まとめ
『三匹のおっさん ふたたび』は、痛快さと優しさが絶妙に混ざり合った続編。
前作を読んだ人はもちろん、初めての人でも楽しめる構成で、地域や家族の問題に寄り添う物語が詰まっています。
スカッとしたい人、ちょっと疲れた人にこそ読んでほしい一冊。
おっさんたちの“ふたたび”の活躍を、ぜひあなたの手で味わってください。
ルミエールのつぶやき
還暦を過ぎても、ずっと一緒にいてくれる友だち。
「自分にもこんな友だちできるかな。」って思いながら読んでる。
大人になったからこその課題、親子関係とか、近所づきあいとか、夫婦の関係とか、仕事への向き合い方は照れくさいし、プライベート過ぎて相談しづらいけど、それさえも受け止めてくれるありがたい存在。
「何かに疲れて、誰かにこの気持ち受け止めてほしい」と思った時に手に取ると救われる本。
短編集の感想記事ページ

短編集の作品をよく読んでいます。
忙しい中でも読みやすいので、おすすめです。
→短編集の感想記事ページはこちら
有川浩作品の感想記事ページはこちら

有川浩作品はキュンとして読後は温かくなるので、大好きです。
たくさんご紹介します。
→有川浩作品の感想記事ページはこちら
次に読むならこちら





コメント